育児・介護・仕事を両立するには?
パパと娘(1歳3か月)の3人家族です。母は71歳で、5年前から入院しています。自宅から病院まで、電車とバスを乗り継いで片道2時間。コロナ以前は、月に5回以上通っていたこともありました。父は81歳で、実家にひとり暮らしです。ときどき身のまわりの手伝いに行きますが、片道1時間半かかります。実家から病院も1時間かかります。
今後、母や父に何かあったとき、すぐに対応できるのか気が気でないです。父が体調を崩して救急搬送されたこともありました。コロナで緊急事態宣言のときに子どもを預けることができるか、私が仕事中のときどう動けばいいのか、母が病院から出たときどう介護すればいいのか、想像がつかず不安です。
そんな中、産後のストレスも重なり体調を崩してしまいました。私自身にきょうだいはなく、実家の近くの親戚は体調を崩しているので頼れません。同世代の友人に介護をしている人はなく、理解されにくく、相談することもできません。
いずれ仕事に復帰する予定ですが、育児と介護、そして仕事をどうすれば両立できるのか悩んでいます。
(お子さん1歳3か月のママ)
今後、母や父に何かあったとき、すぐに対応できるのか気が気でないです。父が体調を崩して救急搬送されたこともありました。コロナで緊急事態宣言のときに子どもを預けることができるか、私が仕事中のときどう動けばいいのか、母が病院から出たときどう介護すればいいのか、想像がつかず不安です。
そんな中、産後のストレスも重なり体調を崩してしまいました。私自身にきょうだいはなく、実家の近くの親戚は体調を崩しているので頼れません。同世代の友人に介護をしている人はなく、理解されにくく、相談することもできません。
いずれ仕事に復帰する予定ですが、育児と介護、そして仕事をどうすれば両立できるのか悩んでいます。
(お子さん1歳3か月のママ)
周りに頼る人がいないケースが増えている
回答:植木美子さん 核家族化が進み、ひとりっ子の方も増えているので、周りに頼れる人がいないという話をよく聞くようになりました。
今後、介護の当事者になる人も含めて、基本的な情報から教えてください。
まずは地域包括支援センターに相談を
回答:小薮基司さん 家族介護者の方が住んでいる地域に、「地域包括支援センター」という相談センターがあります。まずは、そこで困っていることを伝えて、相談に乗ってもらいましょう。
地域包括支援センターとは
「地域包括支援センター(※)」は、介護をはじめ、高齢者の生活全般の困りごとを相談する窓口です。社会福祉士、保健師、主任ケアマネージャーなど、専門の資格を持つスタッフが連携して解決方法をアドバイスしてくれます。
※地域によって名称が異なることもあります
地域包括支援センターに行けば、介護も子育てもひとつの窓口で相談できますか?
「断らない相談」の体制をつくっている
回答:小薮基司さん 相談しても大丈夫です。地域包括支援センターは、介護保険制度の仕組みで、高齢者の相談が専門になりますが、子どもの問題、生活困窮の問題なども、とにかく相談を受け付けます。話を聞き、問題を一緒に整理して、必要であれば専門の部署を紹介するわけです。 それぞれの部署の相談担当は、連携を大事にしています。私は高齢分野が専門ですが、よく子ども専門の方と連携をしています。そういった流れは、全国的に広がっていて、「断らない相談」をテーマにした体制がつくられているのです。
家事・育児・介護・仕事を両立するためのポイントはありますか?
ケアマネージャーに相談を
回答:植木美子さん まずは協力者が大事です。家族や親戚の方など、頼れる人がいない場合は、ケアマネージャーに相談しましょう。ケアマネージャーは、利用者や家族と相談して、介護の計画「ケアプラン」を作る人です。施設などの利用がスムーズにできるように便宜を図ったり、言いにくいことを代わりに伝えてくれたりもします。
会社の介護関連の制度を調べる
回答:植木美子さん 勤めている会社に介護で使える制度があるか確認してみましょう。例えば、介護休暇や、有給休暇でも介護の場合はどのような配慮があるのか、などです。また、実際に制度を利用した人の話を聞くことも大切です。
介護はチーム戦
回答:植木美子さん 介護は、ひとりで全部行うようなものではありません。介護の専門家やプロと一緒に協力することも大切です。介護はチーム戦だと考えてください。
ダブルケア 当事者の相談先
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