指しゃぶりはやめさせるべき?
息子(1歳1か月)は、どこにいても指をしゃぶっています。特に、眠くなると必ずしゃぶりだします。気持ちを落ち着かせるためかと思い、そのままにしていましたが、手にマメができたり、歯で指が切れたり、うんできたりすることもありました。お風呂であわがついた指でも、汚い手でも口に入れてしまうので困っています。
それからは手袋やタオル、ばんそうこうなど、いろいろな方法で防ごうとしましたが、どれもだめ。無理に指を外そうとすると泣いて嫌がり、しゃぶりだすと落ち着きます。やめさせたほうがいいのか、このまま見守っていてもいいのか。歯並びに影響するのかも気になります。
(お子さん3歳・1歳1か月のママ)
それからは手袋やタオル、ばんそうこうなど、いろいろな方法で防ごうとしましたが、どれもだめ。無理に指を外そうとすると泣いて嫌がり、しゃぶりだすと落ち着きます。やめさせたほうがいいのか、このまま見守っていてもいいのか。歯並びに影響するのかも気になります。
(お子さん3歳・1歳1か月のママ)
指しゃぶりは自分の気持ちをコントロールする手段
回答:大豆生田啓友さん 指しゃぶりは、親としては気になりますが、子どもにとっては自分の気持ちをコントロールする手段です。気持ちを落ち着けよう、すっと眠れるようにしようと、自分から一生懸命にしている大事なことなんですね。お子さんぐらいの年齢であれば、とても自然なことですよ。 基本的には、指しゃぶりを大人に取られてしまうのは、気持ちのコントロールを遮られてしまうことになります。子どもは、「嫌なこと」だと受け止めているはずです。だとすると、この状態を大事にしたいですね。
遊びに夢中になると指しゃぶりを忘れる
回答:若盛清美さん 園では、遊びに夢中になって、しゃぶることを忘れているような姿がよく見られます。先生たちは「あれ、今はしてないよね」と見ていたりします。 でも、寝るときは、何か寂しいといいますか、お母さんのことを触っていたいようなところがあるので、大変ですよね。指をしゃぶる前に、「一緒に、お母さんと手をつないで寝ようか」など、そんな声をかけてあげたり、絵本を読んであげたりすると、安心して、指しゃぶりを忘れることもあるのではないかと思います。
指しゃぶりと歯並びについて
指しゃぶりは歯並びに影響するのか、茂木瑞穂さん(小児歯科専門医/指導医)に伺いました。
解説:茂木瑞穂さん
指しゃぶりをずっと続けていると、歯並びやあごの形に影響してきます。
乳歯が生えそろうのは、3歳くらいといわれています。上あごは、正常であれば「U字(丸い円弧)」の形をしていますが、生えそろった後も指しゃぶりを続けてしまうと、指を入れることによって「V字」の形になってしまいます。
右が正常な上あご、左が指しゃぶりを続けていた子の上あごです。右と比べて、左がV字型になっていることがわかります。
でも、生えそろい終わった4歳くらいに指しゃぶりをやめて、その後の永久歯が生えてくる6〜7歳まで吸い続けなければ、あごの形が戻り、永久歯の歯並びに影響する可能性が低くなります。4歳くらいまでにやめることを心がけてください。
※指しゃぶりやおしゃぶりについて心配な場合、小児歯科医など専門家に相談しましょう
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