ママっ子すぎるけど、母子分離不安なの?
娘(6歳)は、2歳ぐらいからママっ子すぎて困っています。お風呂もママ、寝るのもママ。小学校に入った今では、ママと離れたくないので学校に行きたがらず大変です。最近ネットで、「母子分離不安」というワードを見つけました。娘は母子分離不安なのでしょうか。もしその場合、解決策なども知りたいです。
(お子さん6歳のママ)
(お子さん6歳のママ)
母子分離不安には、大きく2通りある
回答:大豆生田啓友さん 昔から、心理学で「母子分離不安」の研究がされています。母親から離れることに、とても不安を持つことです。大きく分けて、2~3歳ぐらいまでの小さい時期と、それ以上の時期の2通りがあります。 赤ちゃんのころは、母親と一緒にいて、だっこされて、受け止められているから安心できますが、母親が離れてしまうと不安になります。これは当然ですよね。そこから、だんだんと愛着関係がつくられて、心の安全基地ができてくると、少しずつ自分から離れていけるようになります。それでも、嫌なことや不安なことがあれば戻ることもあるので、行きつ戻りつになります。 もう少し大きい年齢になると、周囲の環境へ不安を持つようになることがあります。例えば、小学校への入学は大きく環境が変わります。ひとりでいろんなことをしないといけない、新しい学習もはじまる。そのような新しい環境の中で不安になると、「母親から離れたくない、分離することが不安になる」という気持ちが出てくることがあります。これが、一般的に「母子分離不安」といわれているものです。
まずは「離れたくない」という気持ちを受け止める
回答:大豆生田啓友さん 親として、子どもにもっと自立してほしいと思うことは、よく分かります。でも、子ども本人が「つらい」と言っているなら、突き放すのではなく、まずは「離れたくない」という気持ちを受け止めてあげましょう。親子で密接な時間を大事にすることも、ひとつの方法です。
例えば、学校を早退して子どもの勉強が遅れないか、といったことも気になります。
ペースを大切にすることで自己肯定感として残る
回答:大豆生田啓友さん 今、学校では、その子なりの参加のしかたを考えて工夫してくれるように、変わりつつあります。その子のペースで学習できる環境が整ってくるわけです。長期的に見れば、「自分のペースを大事にされた」ことで、自己肯定感として残ることが、とても大事になると思います。学校の先生や専門家などに相談しながら、その子にとっていちばんいい形を考えていくことが、これから大事になる時代だと思います。
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