育休を取得したパパとママは、どんなことを感じている?
育休中、どんなことを感じながら過ごしているのでしょうか。3組のパパ・ママに話を聞きました。
パパ —— 生後1か月の息子を育てるために、3か月間の育休を取得しました。最近は泣きやまないことが増えて大変です。右も左もわからない初めての子育て。ママと家事・育児を分担しながら頑張っています。もく浴や夜の見守りは一日おきの交代です。オムツやミルクは、パパ・ママどちらもできるようにしています。
ママ —— 第1子で、赤ちゃんと何時間も過ごすことも初めてでした。産後はメンタルが不安定になって、パパから「俺がやるよ。横になってていいよ」と言ってもらえたのが、すごく救いでした。ありきたりですが、ひとりじゃないという実感がありました。
ママ —— 第1子で、赤ちゃんと何時間も過ごすことも初めてでした。産後はメンタルが不安定になって、パパから「俺がやるよ。横になってていいよ」と言ってもらえたのが、すごく救いでした。ありきたりですが、ひとりじゃないという実感がありました。
パパ —— 生後2か月の頃から、10か月間の育休をとりました。子育ては、予定を決めていても思い通りにはいきません。家のことも自分のことも全然できませんでした。想像以上に大変だと実感しました。
ママ —— パパと一緒に育児ができて、すごく助かっています。ひとりのときは、相談相手もいなかったので、パパが帰ってくるのが待ち遠しかったです。話し相手がいるだけでも、心の支えになりました。パパが育休をとれていなかったら不満が爆発していたと思います。コロナ禍で実家にも帰れないので、精神的にも大変だったと思います。
ママ —— パパと一緒に育児ができて、すごく助かっています。ひとりのときは、相談相手もいなかったので、パパが帰ってくるのが待ち遠しかったです。話し相手がいるだけでも、心の支えになりました。パパが育休をとれていなかったら不満が爆発していたと思います。コロナ禍で実家にも帰れないので、精神的にも大変だったと思います。
パパ —— 2人目の子が生まれたときに育休をとり、子育ての大変さが身にしみました。1人目のときも手伝っているつもりでしたが、実際はこんなにも大変で。全貌が理解できていなかったと思います。育休をとったからには、成果を出したい気持ちがあったのですが、上の子がイヤイヤ期になり、「ママじゃないとダメ」と言われることも多くて、精神的にも大変でした。
ママ —— パパは、育休前から育児をやってくれるほうでした。自分でやったほうが早いこともありますが、自分と同じことをパパに求めるのは、間違っていると思います。段取りがよくないときなど、言いたくなることもありますが、妻側としても温かく見守ってあげられるといいなと思います。
ママ —— パパは、育休前から育児をやってくれるほうでした。自分でやったほうが早いこともありますが、自分と同じことをパパに求めるのは、間違っていると思います。段取りがよくないときなど、言いたくなることもありますが、妻側としても温かく見守ってあげられるといいなと思います。
産後のいちばんつらいときにパパが支えることが大事
コメント:天野妙さん 産褥期といわれる産後8週間は、産後うつのピークに重なります。授乳などで体力も奪われ、ママがとても大変な時期なのです。そんな産後のつらい時期に、パパが育休をとって、ママを支えてあげることが重要です。
子育ては、“楽しさ”と“大変さ”で実感できる
コメント:小崎恭弘さん 育休中のパパとママは、お互いに協力しながら子育てと格闘する戦友のようなものです。子育てのおもしろさは、もちろん“楽しさ”がありますが、その“大変さ”も醍醐味なのです。両方があって、子育てを実感できると思います。
成果ではなく、親子で成長することが大切
コメント:小崎恭弘さん 家事や子育てを「成果」と考えたり、完璧主義でいると、できない自分を追い込んでしまうことがあります。目に見える仕事ではないので、成果を目標にする必要はありません。子どもの変化にあわせて、親も一緒に成長していくことが大切です。育休を、親子をつくる大事な時間だと考えください。
パパの育休を有意義にするために、ママができることはありますか?
パパとママで一緒にやっていくことが大事
回答:天野妙さん 妻側は、どうしても自分と同じレベルを夫側に求めてしまいがちです。でも、ママ自身も最初はうまくできなかったはずです。中には「男性が育休をとっても意味がない」と言うママもいますが、最初にパパを否定してしまうと、その先ずっとひとりで育児をすることになります。 パパの家事や育児に思うことがあっても、まずは「ありがとう」と感謝の気持ちを伝える。その上で、経験やコツを伝えてください。そうやって、2人で一緒にやっていくことが大事だと思います。
育休を振り返って何を感じたのか、何が変わったのか、パパたちに聞きました。
子どもの成長を見られるのがうれしいです。ミルクを飲む量が少し増えただけでもうれしい。体重が3kgを超えて、ママと一緒に「やった!」と喜べるのもいいなと思います。
(お子さん1か月のパパ)
(お子さん1か月のパパ)
生後2か月から1か月ほど育休を取得して、育児の大変さを痛感しました。育休取得前も残業をしないようにしていましたが、復職後はより強く思うようになりました。残業しなくてもいいように、働き方を効率的にするなど、プレッシャーもあります。仕事だけではない大変さがあるかもしれません。
(お子さん5歳のパパ)
(お子さん5歳のパパ)
もし、男性の育休が主流となったとしても、男女共に50:50で育児と家事をやることだけが正解ではなく、それぞれの家庭によって違うと思います。私は育休をとってよかったと思いますが、みんなもそうするべきだ、とまでは言えません。
(お子さん11か月のパパ)
(お子さん11か月のパパ)
パパの育休は、パパだけの問題ではない
コメント:天野妙さん パパの育休は、パパの問題だと考えている方が多いと思います。しかし、パパの育休によって、女性の社会進出や、産後うつの解消などにつながり、少子化の改善に寄与するともいわれています。夫婦で育休についての情報をインプットして、育休取得について話し合ってみてください。
親になり家族をつくる主体は、ほかならぬパパ自身
コメント:小崎恭弘さん 男性の育児休暇が注目されるのは、とてもいいことだと思います。社会的な制度なども、大きく変わろうとしています。しかしながら、男性の育休を「ママのため」「子どものため」という側面で考えている方が多いのではないでしょうか。 もちろん、ママを支えること、子どもを育てることも大切ですが、ほかならぬパパ自身が、親になり、家族をつくる主体となることを軸として考えてほしいと思います。
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