息子は甘いものが大好きで食欲も旺盛。家にケーキがないと、それでも食べたいと泣いて訴えるほどです。家ならまだよいのですが、外出のときは大変です。好きな食べ物を発見すると、倒れ込み、足をバタバタさせ、買ってもらえるまで泣き叫びます。「ほかのものを買いに行こう」「おうちにアイスあるよ」と言ってみますが効果はなく、根負けして買ってしまいます。外出時のイヤイヤには、どう対応すればいいのでしょう。
(2歳1か月 男の子のママ)
(2歳1か月 男の子のママ)
今から買わない方向にするのは難しい
回答:柴田愛子さん お子さんのイヤイヤは、親に逆らうものではなく、「ケーキが欲しい」という自分の意志を貫き通すものです。その求めに応じて買ってあげているので、欲しいものがあれば泣き叫んでじだんだを踏めばママが折れて手に入ると学習してしまったと思います。そのため、今からケーキを買わない方向に変えるのは難しいでしょう。ケーキ店がある道を通らないなど、欲しいと思う場面をつくらないような工夫を心がけてください。
子どもからの要求を受け入れられないとき、親はどうすればいいのでしょうか?
形相と声のトーンで「いけないこと」がわかる
回答:柴田愛子さん 子どもたちに聞いてみると、いちばん心に響くのは親の形相と声のトーンだといいます。ふだんとは違う表情や声色で、自分がしたことが、どれぐらい「いけないこと」なのかがわかるようです。本気で伝える気持ちが大切です。
外で泣かれると周りの目も気になります。
その場から離れるか、収まるまで見守る
回答:柴田愛子さん どうしようもないとき、すぐにできるのは抱きかかえてその場から離れることです。でも、暴れてだっこできない場合もあります。そんなときは、イヤイヤが収まるまで見守るしかありません。長くても20分程度であきらめてくれます。泣くことに疲れてきたら、気分を変えて連れて帰ることが大切です。落ち着いてきたのに、イヤを終わらせようとして「今日は買わないよ」と念押しすると、欲しい気持ちが復活してしまいます。「アメがあるよ」など、気分を変えて連れて帰るのがよいでしょう。
子どもが泣くことに罪悪感を持たないで
回答:柴田愛子さん 外で子どもが泣くと、冷たい視線を感じて罪悪感のような気持ちを抱く方が多いようです。でも「うるさくて、すいませんね」と言うと、「本当よね。うちもこうだったよ」と共感してくれる方もいます。罪悪感にさいなまれないことも大切です。
親子で約束を守る努力をする
回答:川田学さん 2歳ではまだ難しいかもしれませんが、もう少し成長すれば約束を守れるようになるかもしれません。そうなれば、事前に「今日は買わない」と約束してみましょう。子どもは欲しいものがあってもぐっとこらえて、親も買ってあげないようにする。親と子の両方で約束を守るという経験は、努力が必要で大変かもしれません。でも、本当に親としてやめさせたいのであれば、価値があると思います。
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