上の子に厳しくしてしまう。どう声かけすればいい?

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2021/04/03

出典:すくすく子育て[放送日]2021/04/03[再放送]2021/04/10

長男はもうすぐ小学生で、次男は2歳です。年の差があるので2人への声かけで悩むことがあります。例えば、おもちゃの片づけのとき。下の子は遊びながらでも、手伝うことができれば「上手にできたね」と、すぐに褒めます。一方で、上の子には「ちゃんと片づけて」と言ったり、遊んでいるとすぐに注意したり、下の子に比べて少し厳しくなってしまいます。上の子への期待が大きいのかもしれません。
とはいえ、まだ6歳なので甘えたい気持ちもあるようです。「弟は2歳だからできないよ。あなたは6歳だからできるんじゃない?」のように、「お兄ちゃんだから」とは言わず、年齢で説明するようにはしています。上の子への声かけや伝え方は、どうすればいいですか?
(6歳・2歳5か月 男の子のママ)

ポジティブな声かけを心がけて

回答:渡辺弥生さん

親は、下の子と比べると上の子は“できる”と感じて、たとえできていても「なぜもっとできないの」という気持ちになりがちです。実際はいろいろなことができているので、「こんなにできてすごいね」など、ポジティブな声かけを心がけてみましょう。6歳のころはヒーロー感覚になりたい子も多いので、「ここまでできると完璧だね!」のように、気持ちを盛り上げるような声かけもいいですね。

有用感・成長感・効力感を大事に

回答:渡辺弥生さん

小学校の低学年では「何でもできる」といった万能感を持つ子が多いのですが、小学校の中学年になると「自分はダメ」と思ったり、自尊心が低くなる傾向があります。自尊心が低くならないためには、3つの気持ちを育てることが大切です。誰かの役に立っていると思える「有用感」。誰かと自分を比べるのではなく、少し前の自分と比べて成長していると思える「成長感」。やればできると思える「効力感」。これらを大事にしながら、声かけをしてみましょう。

子ども自身が「できた」と感じるように

回答:汐見稔幸さん

子どもに何かをしてほしいときは、「このあいだの片づけ方と比べたら、ずいぶん上手になったね」など、自尊心をくすぐる言葉や、子ども自身が成長を実感できる言葉を増やしてみてください。「〇〇しなさい」のように、脅すような言葉かけでは、子どもが「自分でやれた」という気持ちになりにくいのです。上の子が、下の子に比べていろんなことができることを、喜びに感じるような声かけを多くしてあげるといいですね。疲れているときなどは大変ですが、できる範囲で心がけてみましょう。

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