息子は友だちと遊んでいても「ありがとう」「ごめんね」「おもちゃを貸して」などを自発的には言えません。また、友だちがおもちゃを貸してほしいとお願いしてきても、貸そうとしません。おもちゃを貸してあげられるような「思いやり」を育てるには、どのような言葉がけをすればいいのでしょうか?(2歳9か月の子をもつママより)
3歳までは自分の気持ちが守られることが大切
回答:井桁 容子さん おもちゃは子どもにとって大事なものです。その大事なおもちゃを「貸して」と言われて、「いいよ」と言えるはずがありません。「貸して」と言われたときに、子ども自身が納得していなければ、「いいよ」と言えなくていいのです。「これは大事なものだから貸せない」と自分の気持ちを言える方が、いいですね。 親が「いいよ」と言わせるような声かけをして、おもちゃを貸すように仕向けてしまうと、子どもは「貸したくない」という本当の気持ちを押し込めてしまいます。納得していないのに「いいよ」と言わされていると、将来自分の気持ちをちゃんと言えなくなってしまいます。 3歳までは自分の気持ちが守られることが大切です。そうでないと、人の気持ちがわかるようにはなりません。 例えば、他の子のおもちゃで遊びたがった場合は、「貸してもらいに行こう」ではなく、「いまはあの子が遊んでいるから、ちょっと待っていようね」と伝える方がいいですよ。その子が遊び終わるタイミングを見計らうなどして、人を見る力がつきます。
親同士の関係が大切
回答:大豆生田 啓友さん 子どもにとっては、井桁先生のおっしゃる通りで、子どもの気持ちが守られることが大切です。 親は「思いやり」を早く身につけさせようと、あせってしまいがちですが、3歳までは、子ども同士がやりとりしたり、他の子がしていることを見たりして学ぶ時期です。その機会を親が奪ってはいけません。 しかし、実際には「おもちゃを貸さないなんて、どんなしつけをしているんだ」と他のママに思われることがあると思います。そのようなときは、親同士で「申し訳ない」という気持ちを伝えるようにしてください。親同士の関係もとても大切です。
娘がトイレをひとりでできない・・・。どのような言葉がけをすればいい?
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