「子育てがつらい」となかなか言えない…

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2021/01/16

出典:すくすく子育て[放送日]2021/01/16[再放送]2021/01/23

初めての子育てで自信もなく、「つらい」と言葉に出すと、周りから「この人は母親として大丈夫なの?」と思われないか、と考えてしまいます。実母からも「母親ならしっかりしなさい」と言われました。そんなことを言われるくらい自分はダメかもしれません。すべてが負の方向に追いやられている気がします。
(1歳 女の子のママ)
3人の子どもを育てています。夫は転勤族で引っ越したばかりです。両家の親も遠方で頼れません。そもそも、自分が望んで産んだのに「子育てで悩んでいる。しんどい」と誰かに言うことは間違っているのではないかと考えてしまいます。SNSを見ては、キラキラした子育てをしているママの存在を知って、余計に落ち込みます。こんな黒い感情を持っているのは自分だけではないかと思ってしまいます。
以前、保健センターで相談したとき「一時保育を利用してみては」と提案いただいて、子どもを2時間ほど預けたこともありますが、お迎えのときにすごく泣いていて。私のリフレッシュのために泣かせてしまった、ごめんなさい… そんな罪悪感にさいなまれました。
(3歳・1歳11か月 女の子、4か月 男の子のママ)

親と離れて子どもが泣くのは、親との愛情が育っている証拠

回答:倉石哲也さん

子育ては子どもの命を守ることでもあるので、「親だからしっかりしないといけない」と思うのは当然のことだと思います。子どもを預けたときに泣いてしまったと自分を責めていましたが、むしろ、それだけ子どもに親への愛情が育っているわけです。罪の意識を感じる必要はありませんよ。

子どもが親以外の大人に接することは大事

回答:倉石哲也さん

誰かに子どもを預けることは、子どもの成長にとっても大事なことです。親以外の大人にもかわいがってもらえる、守ってもらえる。自分の周りには、そんな大人がたくさんいると小さなころから感じることで、いざというときに誰かを頼れるようになるわけです。それは、子どもが自立していくために大事なことです。

一生懸命に頑張っているからこそ、つらくなったり、疲れてしまう

回答:大日向雅美さん

子育てを一生懸命に頑張っているからこそ、つらくなったり、疲れてしまうのです。「つらい、疲れた」と思うのは、SOSの信号です。心が「子どもたちと笑顔で向き合えるための条件を探して!」と叫んでいるんです。それが、「つらい、疲れた」という言葉になるだけのことで、決して黒い気持ちではなく、ポジティブな声だと思ってください。
自分を大事にしましょう。絶対に黒い気持ちではありません。本当に大事な声を届けてくれた、そんな声を自分で聞けたことは、すごいことですよ。

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