習いごとは早く始めるべき?

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2020/11/14

出典:すくすく子育て[放送日]2020/11/14[再放送]2020/11/21

娘は歌や踊りが大好きで、リズム感もいいなと思っています。私自身、3歳からピアノを習っていたので、娘にもピアノやバレエなどの習い事をさせて、もっと才能を伸ばしてあげたいと考えています。でも、いつから始めさせたらいいのか悩んでいます。2~3歳から始めるのがいいのか、本人が「やりたい」と言ってからがいいのか。子どもの才能を開花させるためには、習い事は早くからさせたほうがいいのでしょうか。
(2歳11か月 女の子のママ)

2~3歳は楽しめる教室を選び、4~5歳では子どもにも選ばせる

回答:汐見稔幸さん

日本人は、習い事を始める時期について昔から熱心でした。江戸時代のころは、始めるのは6歳の6月6日がいいと言われていました。そのころになると、自分が何を何のためにやっているのかが、ある程度分かるからです。
2~3歳で教室に通う場合は、子どもが楽しくできるところが絶対条件ですね。遊んで、楽しくてしかたがない。それが、いつの間にか「好き」になっていくことを目指してください。
4~5歳になると、子ども自身の合う・合わないが出てきます。本格的に習うことになった場合は、いくつかの教室を見学して、子どもと相談して選ぶことが大切です。ちょっと合わないなと感じたら、教室を変えてもよいでしょう。そのぐらい、教室選びは大事です。教室のほうもいろいろと研究していて、楽しくやるところが増えてきています。

将来、子どもが人生を楽しむためと考える

回答:汐見稔幸さん

親では十分に可能性を伸ばせない部分だけど、教室で習えばきっと伸びるだろう —— そのような場合、将来、子ども自身が人生を楽しむスキルを身につける意図であれば、可能ならば習い事をさせてあげたほうがいいと思います。
途中で挫折があったら、子どもとちゃんと相談しましょう。できるだけ習ったことを生かそうと考えても、絶対に無理はさせないことが原則です。習い事を続けるうちに、すごくのってきたら、もっと本格的にしようとスタンスを変えればよいのです。

まずは自由に楽しく遊べる環境を

回答:汐見稔幸さん

音楽一家のように、小さなころから音楽が当たり前にある家庭で、音楽家が育つ例もあります。子どもに、何かを好きな子に育ってほしいと考えるなら、その何かが当たり前にあって、自由に楽しく遊んで、慣れ親しむことができる環境を作ってあげたほうがいいのです。まず、そのような環境があって、もっと本格的に取り組むことになったら、習い事を始める。それでもいいのではないかと思います。

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