じいじ・ばあばに会えなくて寂しい。この状況をどう考えたらいい?

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2020/10/24

出典:すくすく子育て[放送日]2020/10/24[再放送]2020/10/31

新型コロナウイルスの影響で、帰省をやめることにしました。帰省は家族にとって貴重な時間で、祖父母にとっても残念だったと思います。ビデオ通話で、2日に1度は孫の顔を見せるようにしましたが、実際には会えないので祖父母はなんだか寂しそうです。下の子はまだ3か月で、この成長盛りの時期に会わせることができず、複雑な思いもあります。子どもたちも、ビデオ通話の終わりにはいつも寂しくて泣いてしまいます。会いたいのに会えない状況をどう考えたらいいのでしょうか。
(3歳 女の子・3か月 男の子のママ)
新型コロナの影響を考えて、祖父母に会うことを控えています。そこで、ビデオ通話を活用するようになりました。会えないことは寂しいけれど、遠方で暮らす両親に孫の顔を見せる機会が増えたように思います。
(1歳7か月 男の子のママ)
子どもが、ときどき「じいじ・ばあばの家に行きたい」と言います。遊びに行きたい気持ちをずっと我慢させているのがかわいそうです。ビデオ通話を活用するようになりましたが、息子にとってはつまらないようで、電話の前からすぐに姿を消してしまいます。じいじ・ばあばに申し訳ない気持ちになります。
(3歳5か月 男の子のママ)

子育て家族と祖父母のポジティブな面が注目されるようになった

回答:大日向雅美さん

これまで、祖父母との関係で話題になるのは、「干渉されて困る」「夫婦だけで過ごしたい」「お盆や正月の帰省は避けたい」など、ネガティブな面が多かった。今も、そういった声があると思います。でも、「会えなくなって寂しい」「祖父母も寂しがっているのではないか」など、お互いに気遣うポジティブな面がライトアップされるようになりましたね。
私自身は祖父母世代なので、「会えなくて寂しい」と言われると、このような状況でも、ある種のプラスの贈り物をいただけたように思えます。

祖父母との関係がうまくいってない場合は、振り返る機会に

回答:大日向雅美さん

一方で、祖父母との関係がなかなかうまくいっていない、会いに行くのもつらい、でも帰省はしないといけない、そう感じている方もいると思います。そんな方にとっては、外在的な要因で行くことができなくなったので、ビデオ通話のような形でもいいと考えられるようにもなった。ほんの短い時間であれば、何とか我慢してつきあってみよう。それでもいいと思いますよ。そうやってビデオ通話をしているうちに、「あ、こんなうれしそうな顔で子どもたちのことを見てくれていたんだ」と、今まで見えていなかった祖父母の一面に気づくこともあると思います。
私たちは、形から整えていくと、やがてよい面が見えてくることがあります。理想論だと思われるかもしれません。でも、縁があって親と子・祖父母と孫の関係になったのです。この状況の中で、もう一度、理想を追い続ける気持ちのゆとりを持って、関係を振り返ってみるとよいかもしれません。
オンラインでつながる機会が増えた家庭も多いと思いますが、オンラインが苦手な方はどうしたらいいでしょう?

電話や手紙など、いろいろな手段がある

回答:大日向雅美さん

いろいろな方法があると思います。ビデオ通話が苦手でも、電話なら大丈夫かもしれません。あるいは、手紙を復活させてもいいですね。例えば、子どもが描いたじいじ・ばあばの顔を絵手紙で送るなど、直接会わない代わりの手段を見つけてみましょう。

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