子どもの遊びを見守るように心がけていますが、どんな言葉をかけていいのかわかりません。今は、遊んでいるときに、子どもが「できたよ」と言ってきたら、「できたね」とこたえるなど、繰り返しで反応するぐらいしかできていません。例えば遊びが行き詰まったときに、もっと遊びが広がるようなことが言えるといいのにな、と思いますが、なかなか言葉が見つかりません。
(2歳11か月 女の子のママ)
(2歳11か月 女の子のママ)
子どもがどんな気持ちなのかを見つけることが大事
回答:柴田愛子さん 子どもが「できたよ」と言ったら「できたね」とこたえるのは、上手な対応だと思います。子どもが言ったことを繰り返して言うと、子どもは「ママは自分のことをわかってくれている」と感じて、気持ちが落ち着き、次のことを考え始めることができます。今度はこうしてみようかな、ああしてみようかな、と遊びを広げることができます。 子どもが、今どんな気持ちでいるのか、何を面白がっているのかなどを見つけて、子どもに寄り添った言葉をかけることが大事かもしれませんね。
子どもの遊びを応援するには、どんな言葉がけがいいのでしょうか?
子どもを見守るときの言葉がけのポイント
回答:柴田愛子さん 私が言葉をかけるときは、子どもがどんな気持ちでいるかを見極めた上で、次の2つのポイントを意識しています。 ①視野を広げる 子どもの視点を変えたり、興味を深めたりするような、視野を広げる言葉がけです。例えば、ブランコをこぐ子を手伝うとき、「空まで行けそう?」と声をかけてみると、「空まで行けそう!」と子どもが言うように。遊び心をもって声かけすると、大人も楽しく子どもとつきあえますよ。 ②想像力を膨らます 遊び心を刺激して、想像力を膨らますような言葉がけです。少し前に、こんなことがありました。子どもの足元にスプーンが落ちていて、私が「あら、スプーンが落ちてるよ」と言ったら、「さっきは、あそこに落ちてたよ」と指さしたんです。聞くと「次は、そこに落ちたよ」と言います。そこで、私が「このスプーンは歩けるのかしらね」と言うと、子どもたちから「こびとが運んでいるのかな」「お兄ちゃんはこびとを見たことがあるんだ」と話が盛り上がっていきました。もし、最初に「拾ったほうがいいね」と言っていたら、スプーンを拾って終わりだったでしょう。でも、子どもは現実を事実として受け止めるより、そこに遊び心のような何かが混ざっています。その遊び心を刺激すると、広がっていくのです。子どもと接している大人の想像力も大切ですね。
子どもをどう見守るのか 〜 保育施設でのケース
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