専門家に頼れない。産後直後、誰に助けを求めたらいい?
新型コロナウイルスの影響で、自治体の新生児訪問が中止になってしまいました。出産の直後だったので、気になることを専門家に見ていただけたり、相談できたり、とても助かると思っていただけに残念です。このまま自分なりの方法で大丈夫なのか心配になり、ネットで調べても人によって書いていることが違い、ますます混乱します。
外出もできず、誰にも会えず、最近は無気力になったと感じます。夫は家事や育児に協力的ですが、かえって自分が母親失格な気がしてつらくなります。誰に助けを求めたらいいのでしょうか?
(3か月 女の子のママ)
外出もできず、誰にも会えず、最近は無気力になったと感じます。夫は家事や育児に協力的ですが、かえって自分が母親失格な気がしてつらくなります。誰に助けを求めたらいいのでしょうか?
(3か月 女の子のママ)
電話だけでも話をしてみて
回答:市川香織さん 新型コロナの影響で、新生児訪問だけではなく、いろいろな母子保健の事業が中止や延期、縮小になっています。ご相談のママのように、たくさんの方が予定していたサービスを受けることができなくなったようです。 でも、全てのサービスが停止しているわけではありません。保健センターの保健師たちは、積極的に動いています。ですので、電話だけでも話してみてはいかがでしょう。話をするだけで安心できたり、少し元気になることもあると思います。遠慮せずに保健センターを利用してみてください。
新生児訪問や集団健診が中止となった自治体でも、電話相談などの産後ケアは行われているところが多いそうです。個別の助産師訪問を、感染予防に努めながら継続して行っていた自治体もあります。困ったら、まずは「保健センター」や「子育て世代包括支援センター」へ電話をしてみてください。どこに聞いたらいいかわからない、というときは、母子手帳を交付してくれたところに問い合わせてみるといいと思います。
もし、ママが自分で電話するのがしんどい、というときは、パパや周りの人に、代わりに連絡してもらいましょう。
ネットで情報を集めようといろいろな記事などをみると、さらに不安になってしまいます。この気持ちを、どう解消すればよいでしょう?
気持ちが沈んでいるときはスマホを見がち。意識的に時間を減らして
回答:立花良之さん 気持ちが沈んで元気がないとき、人間の脳の機能は低下しています。そして、スマートフォンなどを見ているときは、脳の活動が非常に低いことがわかっています。そのため、落ち込んでいるときには、脳にとって楽な「スマホを見続ける」ことが起こりやすいのです。 また、気持ちが沈んでいるときは、何時間もネット検索を続けるなど、1つのことをしつこく繰り返す行動が起きやすくなります。その中で、不安をあおるような情報を見てしまうと、さらに気持ちが暗く落ち込み、余計に不安にかられてネットにのめり込むという悪循環に陥ってしまいます。 気持ちが沈んでいると感じたときはスマホやネットの時間を意識的に減らし、家族とのコミュニケーションや触れ合いの時間を増やしてみましょう。
「コロナで死んじゃうの?」と不安がる。子どもの気持ちをどう受け止めたらいい?
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