上手に歯みがき、どうすればできますか?

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2020/03/07

出典:すくすく子育て[放送日]2020/03/07[再放送]2020/03/14

2人の子どもの歯みがきにはいつも苦労しています。何かを食べた後は歯みがきをさせようとするのですが、3歳のお姉ちゃんは「歯みがきしない!」と言ってなかなか歯みがきができません。歯ブラシの色を工夫したり、「さっき食べたプルーンの食べかすが残っているからみがこうね」などと具体的に伝えたりしています。「歯をみがかないとむし歯になって痛くなるよ」「歯が溶けちゃうんだよ」などと話して、少し協力してくれるようにはなりましたが、毎食後には歯みがきできず、寝る前の1日1回だけということも多いのです。
先日、市の健診で、「歯が黄色くなっている」と指摘されました。どこまでやればちゃんとみがけているのかが分からず、これで大丈夫だろうかと不安です。
(3歳 女の子、11か月 男の子のママ)

歯みがきへの誘い方やみがき方を工夫してみましょう。

回答:鈴木恵美さん

歯みがきのヒントをいくつかお伝えしましょう。
一つ目は、歯みがきへの誘い方の工夫です。
きょうだいがいる場合には、「今日は、誰からみがこうか?」など、順番を選んでもらってみてはどうでしょう。「自分が先にやりたい!」という気持ちが先に立ち、「歯みがきをしたくない」という気持ちを少し忘れることもあります。
二つ目は、歯のみがき方の工夫です。



奥歯をみがくとき、口を開くために指先をひっかけるだけだと、頬の皮膚が無理に伸ばされたり、爪が頬の内側に当たったりして痛みを感じます。少し指を奥まで入れて、指の腹でほっぺたをよけるように押さえたほうが痛みを感じにくくなります。



前歯をみがくときは、唇の裏側を指の腹で押さえます。特に上くちびるの裏側には、「上唇小帯」という細いスジがあり、ここにブラシが触れると痛みを感じます。優しく指の腹でカバーしてあげるのがポイントです。

みがき方のポイント

解説:鈴木恵美さん

<本格的な歯みがきの前に>

歯が生える前から、親子で口のケアに慣れることから準備を始めましょう。次のような段階で、徐々に進めてください。

1. 体を触ってリラックスさせ、その延長で口のまわりを触ります。口を触られる感覚に慣れてもらいます。
2. 子どもが自分の指を口に入れて少し歯ぐきを触ってみます。
3. 大人が指にガーゼを巻いて歯ぐきを触ります。
4. 前歯が生え始めたら歯ブラシを入れてみましょう。

<歯ブラシの持ち方と歯への当て方>

基本は力のコントロールがしやすい「鉛筆持ち」がよいでしょう。

歯の表面は真っすぐブラシを当てます。歯と歯ぐきの境目には汚れが残りやすいのでしっかりみがきましょう。

奥歯の内側は舌があるため歯ブラシをまっすぐに当てることが難しいので、45度くらいの角度で歯ブラシを当てます。

前歯の裏は歯ブラシを縦にしてかき出すようにみがきます。

<歯をみがく順番>

上の前歯の周辺は過敏なので、最後にみがきます。奥歯から始めるとよいでしょう。


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