もうすぐ3歳になる長女のイヤイヤ期が続いています。言葉も増えて自己主張がはっきりしてきて、イヤイヤをおさめるのに苦労しています。できるだけ冷静に、娘の気持ちが切り替わるように話をするのですが、なかなかうまくいきません。きょうだいの子育て、家事、仕事などで忙しいときは、イライラしてしまい、つい口調が強くなってしまうこともあります。気付けば「早くして!」と口にしている自分がいます。イヤイヤ期は子どもの成長にとって大切な時期だとわかっていますが、どうしてもイライラしてしまい悩んでいます。
(2歳11か月・1歳2か月 女の子のママ)
(2歳11か月・1歳2か月 女の子のママ)
自分や子どもに対する期待をちょっと下げてみて。
回答:坂上裕子さん 親として、一生懸命だからこそのイライラなんですよね。「がんばってイヤイヤへの正しい対応をしなければ」と思えば思うほど、自分を苦しめてイライラしてしまう。このイヤイヤの時期は、自分や子どもに対する期待を少し下げるぐらいでちょうどいいと思います。
困った状況を“笑い”に変えるのも手。
回答:宮里暁美さん 私の経験では、イヤイヤにイライラをかぶせても、よいことはありません。イライラしてしまうときは、お茶の時間などをとって、クールダウンしてみましょう。 また、真剣に向き合い過ぎるあまりイライラしてしまう部分もあると思います。困った状況を“笑い”などに変えてしまうのもひとつの方法です。
困りごとを笑いに変えるアイデア
イヤイヤの困った状況を笑いに変えるには、どんな方法があるのでしょうか。「すくすくアイデア大賞」で紹介してきたアイデアの中から、困りごとを笑いに変えるアイデアをみてみましょう。
もうママ笑うで?
和歌山県 紀岡友美子さん より
「もう寝る時間よ」と言っても「イヤイヤ」。子どもにしつこくダダをこねられると、怒りたくなりますよね。そんなとき、イライラをクールダウンさせるアイデアです。
イライラしてきたら「あんまりふざけてばっかりいたら、もうママほんまに笑うで!」と言いながら、怒りを笑いに変換して発散します。
子どもと一緒に笑って、スキンシップをして、スッキリできます。
解決!ご近所さん
兵庫県 荒木陽子さん より
子どもたちに「片づけしようか?」と言っても、素直に聞いてくれません。そんなとき、「ご近所さん」になりきって話かけます。
「こんにちは」「どうしたの!?いつもきれいなお部屋なのに」「お片づけをして、一緒にレストランに行きませんか?」のように、他人行事に声をかけるのです。子どもたちは、いつも一緒に過ごしているママが「ご近所さん」として接する設定がおもしろいのか、素直に聞いてくれます。
いろいろと試すうちに、わが家流のアイデアが生まれる。
コメント:宮里暁美さん 笑うと、楽しくなって心の余裕が生まれますよね。でも、紹介されたアイデアをそのまま試しても、うまくいかないことも多いと思います。少しずつ工夫を加えて、わが家流のやり方を探すといいのではないでしょうか。
「聞かせる」対「聞かない」ではない“第3の道”を探す。
コメント:坂上裕子さん 2つのアイデアには、「第3の道を探す」という要素が含まれています。イヤイヤ期は、どうしても「親が言うこと聞かせる」と「子どもが嫌がる・聞かない」が対立してしまいます。ですが、親子で一緒に「困った状況を解決しよう」という立場になり、“第3の道”を探せば対立する必要はないのです。 例えば、近所で買ったお菓子を「子どもはすぐ食べたい」「親は家に帰って手洗いを先に」と対立しそうになったとき、第3の道「早く食べられるように家まで競争しよう」と提案してみる。第3の道を作るのは、意外に第3者がよい場合もあります。ママと子どもで対立していたら、パパがうまく第3の道を提案してみるのもよいでしょう。
イヤイヤがおさまった後、振り返って注意をしない。
コメント:宮里暁美さん 子どもがイヤイヤから落ち着いたとき、後からイヤイヤの行動について振り返って注意をしないでください。ひとつ乗り越えたら、立ち戻らないことが大事です。
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