世代で違う子育ての価値観、どう折り合いをつけたらいいですか?

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2019/12/07

出典:すくすく子育て[放送日]2019/12/07[再放送]2019/12/14

実の母との子育ての価値観の違いを感じています。母は高校を卒業して定年までずっと看護師をしていて、私は生後2か月ぐらいから保育園に預けられていました。そのため、母には「子どもにもっとじっくり向き合いたかった」という思いがあるようで、「三つ子の魂百まで。余裕のあるお母さんは3歳までは自分の手で愛情をたっぷりそそいで育てたほうが、余裕のある子どもに育つ」と言います。私も寂しかった経験があるので、自分の中でもどっちがいいのかとても悩みました。
1人目は幼稚園に入るまで自分で見ていましたが、下の子が生まれると仕事がしたいという思いが強くなり、悩んだ結果、1歳から保育園に入れました。
早くに父を亡くしたこともありますが、子育ても仕事も、夫婦2人ともできるほうが、もしものときでも子どもたちを育てていけると思うんです。 夫婦で1年ぐらい話し合った結果、夫が会社とも話し合って時短勤務になり、今はどちらかというと子育てをメインにしています。夫は、母に「妻がやりたいことがあるというので、僕も協力します」と言ってくれています。
母に「昔と違って女性も働いているし、男女関係ない」と話をしたら、「今も昔も母親は常にそばにいてあげなきゃいけない」と言われてケンカになります。世代で違う子育ての価値観、どう折り合いをつけたらいいですか?
(6歳、1歳9か月 男の子のママ)

価値観の違いがあるとき、お互いの違いに敬意を払えるかどうかが大事です。

回答:田中俊之さん

人はどうしても、自分が若かったころの価値観が定着し、その価値観で生きていくことが多い。もう一つ、この場合は、「自分ができなかったことを、 娘にしてほしい」という思いが加わっているので、さらにママに重圧がかかるのかもしれません。でも、本音をぶつけ合うことは必要だと思います。本音をぶつけ合う時のルールとしては、お互いの違いに敬意を払えるかどうかが大事だと思います。

夫婦で決めて実行していることについては理解してくれている。

回答:大日向雅美さん

パパは仕事をセーブして育児と家事をしていらっしゃいますが、お母さまもそこは認めていらっしゃいますね。実の母と娘の間では、お互いに人生を賭けてぶつかってしまいます。これは悪いことではなく、よくあることです。そこに大事な娘のパートナーが入ってくださって、「僕は妻の生き方を認めたいんです」と言ってくださっている。その事実こそが、時代は変わりつつあることを、お母さまに示すことになっていると思います。
誰しもそうですが、自分の人生というのは変えたくありません。でも、目の前にいる娘のパートナーがそう言ってくれるんだったら、もうこれ以上の証拠はありませんよね。だったら違いを認めて否定しないほうがいいかなということを、お母さまも頭では分かってくださっていると思います。お母さま自身の考えを言うことはあると思いますが、心の中では夫婦で決めて実行していることを理解してくださっているのではないでしょうか。

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