子どもが太りぎみで便秘も気になる。食事などで気をつけることは?

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2020/12/12

出典:すくすく子育て[放送日]2020/12/12[再放送]2020/12/19

3歳の娘がちょっぴり太めなのが気になっています。生まれたときは体重も身長も標準のほぼ真ん中だったのですが、体重が増えてもなかなか身長が伸びず、現在、体重は発育曲線の枠の範囲内ですが身長はやや小柄です。食べることが大好きなので、太りすぎないように牛乳は低脂肪乳に、ヨーグルトは無糖にするなど、油分や糖分をできるだけ控えてカロリーをとり過ぎないように家での食事に気をつけています。保育園に通っていて、給食でたくさん食べてくるので、家での食事がそこまで効いていないのかなとも思います。
また、1年ぐらい前から毎日お通じがないので、便秘も少し関係があるのかなというのも気になるところです。
(3歳3か月 女の子のママ)

好き嫌いをできるだけ少なくして、よく体を動かすように注意してあげましょう。

回答:加部一彦さん

身長的には少し小さめでも、ここから身長は伸びていくと思います。
3歳前後からは、食事や生活リズムが大人と近づいてくるため、運動不足や食べ過ぎなどによって、大人とおなじような肥満になる可能性が出てきます。
一般的に、体型の指標であるBMIは、5~6歳を過ぎたころ、ふたたび増加し始めます。



この減少から増加へ転換する時期を「アディポシティ・リバウンド」と言います。



そして、この「アディポシティ・リバウンド」が、2~4歳ころに早まると、将来の肥満や、生活習慣病のリスクが高まる可能性があると報告されています。
今後どのように体重と身長が伸びているかを見ながら、好き嫌いをできるだけ少なくして、よく体を動かすように注意してあげるといいのではないでしょうか。

便秘の解消には、水分・食物繊維・油分・糖分が大事。栄養をバランスよくとりましょう。

回答:太田百合子さん

便秘が少し気になりますね。子どもは、太っていてもやせていても栄養はバランスよくとることが重要です。糖分の浸透圧で便が軟らかくなるので、糖分も便秘解消につながりますし、油を控えているということですが、野菜炒めなど油を使うことで野菜が食べやすくなり、食物繊維もとりやすくなります。水分補給と食物繊維、そして、油、糖分、これらは実は便秘解消にとても大事なものなんです。

3歳以降の肥満を防ぐ食べ方のポイント

解説:太田百合子さん

1.「あと一品」を心がける。

カレーライスやスパゲッティのような、ひと皿メニューの場合、それだけだと早食いになってしまいます。野菜サラダやヨーグルト和えなど、何か「あと一品」あったほうがゆっくり食べるようになります。

2. 奥歯でしっかりかめる食材を。

根菜・海藻・キノコ・こんにゃくなど、奥歯でしっかりかめる食材を増やしましょう。バターソテーにするなど油も使えば、効率よく便秘解消もでき、食物繊維もとれます。

3. 前歯を使わせるように食材を工夫する。

前歯は食べ物のかたさを感じるセンサーなので、ちょっと食べづらいかもしれないけど、食材を少し大きめに切ったほうがよくかむようになります。

「食事は家族そろって」とよく言われます。一緒に食べるとゆっくり食べますので、ぜひ一緒に食べてあげてください。


乳幼児期の「大きい・小さい」のポイントは?

たくさん食べて飲んでいるのに、体重が増えない。大丈夫でしょうか?

体重がどんどん増えています。将来肥満になってしまうの?

1日あたりの体重増加が大きいと負担がかかるというのは本当?

4歳ごろからやせてきた息子。食事の量を増やしたほうがいいか悩んでいます。

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