高熱が出ると、脳に影響が残らないか心配です。
3歳の娘と7か月の息子がいます。下の子の出産で里帰り中、上の子が40度の高熱を出しました。実家の両親に「高熱が出ると脳に障害が残る」と言われて、慌てて夜間救急を受診しましたが、先生には「普通の風邪だから寝ていれば治る」と言われました。高熱で脳に影響が残ることはないのでしょうか?
(3歳 女の子、7か月 男の子のママ)
(3歳 女の子、7か月 男の子のママ)
脳に影響を及ぼす 高熱を伴う病気
解説:白石裕子さん
風邪などで免疫反応として起きる高熱が、脳に障害を起こすことはまずないと言われています。
脳に影響を及ぼす病気には髄膜炎や脳症などがありますが、これらの病気が高熱を伴うため、「高熱イコール脳へのダメージ」と誤解されることが多かったようです。
中でも、容体が急変する子どもの脳の病気として恐れられてきたのは、ヒブや肺炎球菌などを主な原因とする「細菌性髄膜炎」ですが、現在は、これら2つの菌に対してワクチンが定期接種となり、激減しています。
熱の高さよりも、本人の状態を見極めることが大事です。
回答:福井聖子さん 昔は、赤ちゃんに高熱が出ると、比較的元気でも急変することがありました。その場合、髄膜炎が隠れていることが多く、絶対に早めに受診したほうがいいと言われていました。今は、予防接種でかなり少なくなっています。そうした病気がゼロになったわけではありませんが、そのような場合には機嫌にもはっきりと表れますので、むしろ、熱の高さより本人の状態を見極めることが大事です。
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