周りの子に比べて体の動かし方がぎこちない。発達が遅れているの?
保育園のお友達に比べてスプーンやフォークを使うのが苦手です。つい、もういっぽうの手が出てしまいます。階段では、手すりを使い、ゆっくりのぼりおりします。周りの子に比べて体の動かし方がぎこちなく、発達が遅れているのではと心配です。
(3歳10か月 女の子のママ)
(3歳10か月 女の子のママ)
子どもの力でできるように環境を整えることが子育ての大事な基本です。
回答:中井昭夫さん 体の使い方は人それぞれで、手先が器用で細かいことをするのが上手な子、大きな運動が苦手な子などいろいろです。また、大人から見ると大したことのない階段でも、その子にとっては見上げるとすごく高く見えます。アスレチックの網のようなところだと、下が透けて見えて落ちそうになったり、怖いと思ったりすることもあります。体の使い方よりも、その状況が子どもにとってどう見えているかということが大事です。 食事のシーンでは、「その子にとって使いやすい道具か?」という視点が大切です。深くてすくいやすい器や、発達段階にあったフォークやスプーンを選びましょう。食材をとりやすいサイズに切るなどの工夫をします。なるべく子どもの力でできるように環境を整えることは、発達障害の有無に関わらず、子育ての大事な基本です。
「苦手」「できない」よりも、「好き」「できる」を育てる。
回答:久保山茂樹さん お父さん、お母さんたちは、自分の子どものことを一生懸命考えているからこそ、できるはずのことができていないのではないかと気になって当然だと思います。発達障害があるとかないとかに関わらず、子どもの育ちをしっかり見守る姿勢が大切です。特に小さい頃は、「こんなことができた」「これが楽しかった」「もっとやりたいな」という気持ちをたくさん育てたいですね。 親はどうしても、子どもが座るようになれば早くハイハイしないかな、ハイハイすればたっちしないかなと思うわけですが、実際には順調にいかないこともあります。子どもの成長は右肩上がりでまっすぐではなく、階段のように段階的になっています。そして、その階段をいつも順調にのぼっていくわけではなく、平らな部分が長いときもあります。 子どもは、その平らな部分で、一度身につけた力を広げています。例えば、階段をおりられるようになったら、アスレチックの網のところもおりてみようなど、いろいろな形で試しながら力を蓄えています。力が蓄えられてくるとそこでようやく次の階段をのぼっていこうとするのです。あまり焦らず、「今はじっくり力を蓄えているんだな」と思って見守ってあげるといいですね。
同い年の子に比べてできないことが多く、子どもの発達が気になります。
発達障害とは?
子どもの発達で悩む親を支援するための取り組み
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