きつい口調や厳しすぎるしつけ、人格形成に影響しますか?

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2020/05/30

出典:すくすく子育て[放送日]2020/05/30[再放送]2020/06/06

仕事終わりなど、イライラしてしまうと、きつい口調になってしまいます。娘が何かをするときに、私の顔色をうかがっているなとわかるときがあります。小学校、中学校、高校と大きくなっていったとき、いつかそれが爆発することもあるのではないかと思うと、今から心配です。
(2歳10か月 女の子のママ)

叱るときは、人格まで否定しない。

回答:福丸由佳さん

親は、こういうことはしてほしくないなど、行動をちょっと変えてほしい、行動を正したいという思いがありますよね。そのとき、子どもの人格まで否定してはいけません。人格を否定するような言葉をたくさん浴びせていると、長期的には影響があるという研究データも最近は出ています。
また、親はその子のモデルになります。怒るというコミュニケーションをずっと見ていると、子どもが「僕も怒れば何とかなるんだ」と学習してしまうこともあります。さらに、「怒るまでは大丈夫だな」とどこかで思ってしまい、悪循環に陥るケースもあります。

親子のいい関係ができていれば、子どもが相対化してくれる。

回答:汐見稔幸さん

人格全体を否定するような怒り方を続けていると、子どもは自信のない子になっていきます。
例えば、子どもがお皿を一生懸命運んであげようと、10枚持って行って、途中で重たくて滑らせてしまいガチャンと割ったとき、「何してんのよっ!」「ほんとあんたはドジなんだから」と連発されてしまうと、どんどん自信のない子になってしまいます。
失敗したときや叱るときは、「そんなにたくさん持てないでしょ」「今度から、3枚ぐらいにしてね。わかった?」など、具体的にどうすればいいかを伝えると子どもも納得します。
また、「いろいろあるけど、ママは僕のこと大事にしてくれている」「大事なときはほめてくれるんだ」というような、親子のいい関係ができていれば、子どもは大きくなっても「うちのママ、厳しいからさ(笑)」という程度で相対化してくれます。

上の子と下の子のしつけの基準にぐらつきがあります。

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