料理が苦手でレパートリーも少ない。バリエーションを増やしたいけど⋯⋯。

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2019/08/31

出典:すくすく子育て[放送日]2019/08/31[再放送]2019/09/07

料理が苦手でレパートリーが少ないので、ベビーフードをよく利用しています。例えば、冷凍しておいたゆで野菜を解凍し、ベビーフードと混ぜて一品、ふりかけを挟んだおにぎりとミニトマト。これが定番です。息子はよく食べてはくれるのですが、手抜きだなと思います。マンネリ化して、ベビーフードに頼った味付け、限られた食材しか使いこなせないのが悩みです。手づかみの料理も生の野菜スティックかゆで野菜を与えているだけなので、手づかみできるおかずも知りたいです。
(1歳2か月、1か月 男の子のママ)

そんなママが作っている離乳食を、松尾みゆきさん(管理栄養士)にチェックしてもらいました。

授乳中のママもしっかり栄養をとってほしい。離乳食と大人の食事を一緒に作れる簡単メニュー。

解説:松尾みゆきさん

離乳食のメニューを見ると、野菜は何種類か使ってそれなりにとれているのですが、たんぱく質が全くない日があるのが気になります。もう少し簡単に手軽にとれるたんぱく質を入れるとぐっと良くなると思います。
また、大人の食事が適当になりがちなところが気になりますね。お母さんは授乳中ですから、栄養をたっぷりとって自分の体をいたわってあげてください。

お子さんの離乳食と大人の食事を一緒に作って食べられるメニューの例として、「鶏ささみと野菜スープ」を紹介します。離乳食の冷凍ストックも一緒に作ってみましょう。

忙しい時には、いろんな栄養が1度にとれるスープが便利です。
具はお好みの野菜。今回はキャベツ、ニンジン、タマネギを使います。

野菜を適度な大きさに切って鍋に入れます。野菜がかぶるくらいの水を入れて火にかけましょう。ニンジンは、縦半分に切って斜め切りにすると子どもが手づかみしやすいサイズになります。

煮立ったら鶏ささみを加えます。再び煮立ったら弱火にして、鍋にふたをして野菜がやわらかく、鶏肉に火が通るまで煮ます。

十分に火が通ったら、冷凍ストックする野菜と鶏ささみを取り出しましょう。

鶏ささみのあら熱が取れたら手で筋を取り、細かくほぐします。冷凍用保存袋に入れ、薄く平らにして冷凍します。このように冷凍保存すると、冷凍したままほしい分量だけ割って使えるので便利です。

野菜は離乳食1回分ずつに分け、冷凍しておきましょう。
これで、離乳食の冷凍ストックができました。

最後に味付けです。
大人用の味付けをする前に、子どもの分を取り分けておきましょう。鶏がらスープの素やしょうゆなどで味をととのえたら完成です。

このように、大人用のスープと離乳食、冷凍ストックを一度に作ることができます。

<たんぱく質食材の冷凍ストック>

冷凍ストックのたんぱく質食材は、熱湯で10分ほど塩抜きしたしらす干しもおすすめです。
※冷凍ストックを使用するときは必ず過熱し、1週間ほどで使い切りましょう

離乳食は、大人の料理からの取り分けが便利です。

回答:太田百合子さん

昔は、離乳食というのは、大人の食事から取り分けをしていたんですね。例えば煮物や汁物、煮魚などから味付け前に取り分けていました。9か月以降になれば、少し味があっても大丈夫ですから、例えば大人の味付けのものをお湯で洗って味を薄くしてあげれば食べられます。
それまでは、シチューを作る時に、ルーを入れる前に取り分けなどしていくと、大人の分も一度にできますので、料理も楽しくラクになっていくと思いますよ。
離乳食の時期に気をつけたい食べ物は?

1歳までは、このような食べ物に注意が必要です。

回答:太田百合子さん

まず、刺身など、肉や魚の生もの。そして、味が濃すぎるものや硬すぎるもの。極端に色がついているなど、添加物の多すぎるもの。これらのものは食べさせないようにしましょう。
また、はちみつは1歳を過ぎてから。牛乳を飲み物として利用するのも、1歳までは控えましょう。




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