電車の中で子どもがぐずるといたたまれない。どうしたらいい?
息子は人見知りも場所見知りもします。電車に乗るとぐずってしまうので気が気ではありません。泣き声がとても大きく、泣き始めると電車の中では全く泣きやみません。家では、あやすと泣きやむのに不思議です。
お出かけのときは、絵本、おもちゃ、携帯電話、お菓子、ジュースなどあらゆるものを持参して気を紛らわせています。本当は、あれこれ与えるのは子どものしつけにはよくないと考えていますが、子育ての方針を曲げても、電車の中で周りに迷惑をかけずに過ごしてくれたらすごく気が楽になります。泣いたときはいつも、迷惑にならないように一度電車を降りて子どもが泣きやんでから次の電車に乗ったほうがいいのかと迷います。
(1歳9か月 男の子のママ)
お出かけのときは、絵本、おもちゃ、携帯電話、お菓子、ジュースなどあらゆるものを持参して気を紛らわせています。本当は、あれこれ与えるのは子どものしつけにはよくないと考えていますが、子育ての方針を曲げても、電車の中で周りに迷惑をかけずに過ごしてくれたらすごく気が楽になります。泣いたときはいつも、迷惑にならないように一度電車を降りて子どもが泣きやんでから次の電車に乗ったほうがいいのかと迷います。
(1歳9か月 男の子のママ)
「泣いてもいいよ」「大丈夫」という空気をみんなで作っていきたいですね。
回答:大日向雅美さん 胸が痛みますよね。それに、泣くたびに降りて、泣きやむのを待ってまた乗ってということでは、なかなか目的地にたどり着けません。また、ポリシーを曲げてでも静かに過ごしてほしいとおっしゃっていましたが、子育てでは、たまには、そのように「まあいいか」ということがあってもいいのではないでしょうか。 それからもう一つ、「周りに迷惑がかかる」ことをとても心配をされているようですね。確かに、子どもの泣き声を「うるさい」と思っている人もいるかもしれない。だけど、「ちょっと声をかけてあげたいな」「うるさくないよ」と思っている人もけっこういるんですよ。 「WEラブ赤ちゃん 泣いてもいいよプロジェクト」をご存知ですか? このプロジェクトは、泣いている赤ちゃんや、泣きやませなければと追い詰められがちな親たちを温かく見守り合えるようにと始まったもので、現在、全国21の自治体(2019年8月)に広がっています。 「みんながみんな、赤ちゃんや子どもの泣き声をうるさいと思ってはいない。泣いてもいいよ」とメッセージを、ステッカーやキーホルダーなどで意思表示する取り組みです。 実は私も、お子さんが泣いて困っている人を電車で見たことがあります。声をかけたい気持ちはあったのですが、私はその方に声もかけられないまま電車を降りてしまいました。とても反省しました。電車の車両にこのようなポスターがあれば、勇気を出して「大丈夫よ」と声をかけてあげることができたかもしれないと思います。そして、このようなステッカーやキーホルダーをつけている人が増えたなら、電車の中の雰囲気もどんどん変わっていくでしょうね。
親子ともに、気持ちをリセットするとお互いに落ち着きます。
回答:大豆生田啓友さん 電車では、家にいるときと違って泣きやまないというお話でしたね。例えば、電車が好きで乗ることを楽しみにしていたとしても、いざ乗ってみると泣いてしまうこともよくあります。電車の中にはたくさんの人がいて、聞いたことのない音が聞こえたり、揺れたりします。その子にとって、電車を外から見ていたのとはずいぶん違う状況ですから、「こんなはずじゃなかった」と思ってしまうのかもしれません。 そうだとしても、親としては周りの目が気になります。どうすればいいか困りますよね。私の場合は、電車で子どもが泣き出したときには、次の駅で降りていました。もちろん、急いでいないときですが。周りに迷惑がかからないようにというだけでなく、その子にとっても親自身にとっても、一度降りると気持ちのリセットができることがあります。時間が許せば一度降りるのもよいかと思います。 そして、その親子にどのように周りの人たちが温かい目を注ぐかどうかも大事なポイントですね。私はいつもキャラクターのシールを持ち歩いていて、電車で泣いている子どもを見かけたときには、タイミングを見て、「このシール、どう?」と声をかけることがあります。これは、私もちょっと度胸が必要ですが、8割くらい成功しています。
それでも泣きやまないときはどうしたらいいの?
泣きやまないときは無理に泣きやませず、周りの人に思いを伝えてみましょう。
回答:大日向雅美さん 子どもは、泣きやまないときは、何をしても泣きやみません。むしろ、泣きやませようと緊張するとそれが伝わって、もっと泣きやまなくなります。そんなときは、ちょっと周りを見て、「うるさくてすみません」と一言伝えてみてはどうでしょう。そうすると、周りの人たちも反応しやすく、「そんなことはないですよ」と言ってくださる人も多いと思います。 本当は、子どもが泣くことは、すまないと思うことでも迷惑でもありませんが、それでもあえて公共のマナーの一つとして、「ご迷惑をおかけしています」という気持ちを持っていることを伝えると、周りの人も呼び水のように「大丈夫よ」と言いやすいかもしれませんね。
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