何歳くらいから他の子と遊ぶようになるの?

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2019/07/13

出典:すくすく子育て[放送日]2019/07/13[再放送]2019/07/20

子どもは何歳くらいから他の子と遊ぶようになるのでしょうか。1~2歳くらいではお友だちと遊べなくても大丈夫ですか?

発達とともに変わる子どもの人間関係

子どもの人間関係は、発達とともに変化していきます。
どのように変わっていくのか、子どもたちが遊んでいる様子を見ながら確認してみましょう。

1歳に満たない時期は、親や保育士など、大人と遊ぶ時期。
葉っぱで遊びながら保育士とコミュニケーションをとっています。

1歳くらいになると、他の子の様子を眺めたり、使っているおもちゃが気になったりして、友だちの存在を意識し始めます。でもまだ「一緒に遊ぶ」ことはほとんどありません。
あくまでも遊びの中心は「自分の興味があるもの」です。
右の場面では、石が入っているペットボトルを倒すと「からら〜ん」といい音がするので夢中になっています。

2歳くらいになると、同年代の子どもに関心を示し始めます。同じ場所で、一緒に同じことをして遊ぶのが楽しい時期です。
でも、他の子と上手にやりとりをすることはまだ難しく、トラブルになることも多いころです。

3歳くらいになると、他の子と楽しさを共感できるようになり、「ごっこ遊び」が始まります。
でも、友だちの思いをくみ取ったり、自分の気持ちを調整しながら遊んだりすることは、まだ難しいといわれています。

4歳くらいになると、おもちゃの貸し借り、遊びの順番待ちなど、社会的なルールへの理解が始まります。
自分とは違う人の視点で、ものごとを考えられるようになり、自分の考えもある程度、言葉で伝えられるようになるといわれています。


友だちと楽しく過ごすのは3~4歳くらいから。一人遊びも大事にしてあげましょう。

回答:坂上裕子さん

1~2歳の時期は、夢中になるモノがあるときには、とにかくまずはそのモノについてじっくり楽しむことに一生懸命です。そして、そのときには周りの人にもあまり目が向きません。でもそれも、子どもにとってはとても大事な遊びの時間の一つですから、大事にしてあげたいですね。
他の子と一緒に楽しく過ごすことができるのは3~4歳くらいからです。しかし、子どもが思う「友だちと遊ぶ」という状態は、みなさんが考えているものとは少し異なるかもしれません。大人は、「友だちと遊ぶ」というと、言葉でやり取りをしたり、物の貸し借りをしたりすることをイメージしますが、子どもは発達段階によってそれぞれの遊び方があり、友だちとの関わり方が変化していきます。

子どもは「友だち」と意識しなくても、一人遊びから発展して関わりが生まれます。

回答:柴田愛子さん

「遊ぼう?」「いいよ」「貸して」「どうぞ」などのやりとりがあってこそコミュニケーションだと思いがちですが、1~2歳の頃は、そういうやりとりがなくても、人が遊んでいる様子を横目でチラッと見て、そこから刺激をもらい、遊びが豊かになっていくことがあります。一緒に遊んでいるように見えなくても、周りの刺激があることで、その子の遊びが豊かになっていくのです。そして、その遊びから発展して子ども同士の関わりが生まれていきます。子ども自身は、「友だち」とは意識せず、「その場に一緒にいる子」くらいにしか思っていないかもしれません。

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