子どもはどれくらい病気になるの?
子どもはどのくらいの頻度で病気にかかるものなのでしょうか。
保育園児の平均病欠日数は成長につれて減っていく傾向があります。
解説:野原理子さん(東京家政大学 家政学部栄養学科 准教授)
保育園に通う子ども達の病欠がどれくらいあるのか、5年にわたり、のべ1800人の調査を行いました。
子どもの年齢が上がるにつれて病欠の日数が少なくなっています。あくまで平均ですが、子どもを保育園に入れて復職した場合は、最初の1年での病欠がいちばん多く、その後減っていく傾向が見て取れます。
社会、会社、職場が、復職1年目に『看護休暇』の拡充などを利用して休みやすい環境を作っていくことが望ましいですね。
基本的には子どもが病気で保育園を欠席することが多いのは限定的な期間なので、少し先の見通しを持つことが重要です。
会社の人たちから子育て中の人は“使いにくい”“使えない人だ”などと思われることもありますが、子育て中の人は能力が高く、幾つもの仕事を並行して行うことができ、計画的に優先順位を決めることができます。
子どもの病気で急に仕事を休んでも対応できるようにふだんから備えもあり、危機管理能力も高い。
その人達を職場が大切に育ててくれたらいい人材が育つのではないでしょうか。
スケジュールを職場のチームで把握し、自分の仕事の進捗を共有しておく。
子どもが元気な日でも、もしかしたら翌日休むかもしれないと頭に置いて、いつでも引き継げるようにこちら側でも残しておくことが、ふだんからできる工夫かなと思います。
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