パパだとだっこで寝かしつけができません。ついさっきまではニコニコとパパと一緒に遊んでいたのに、眠くなってくるとパパではなかなか寝なくて、ママを探し始めてしまいます。以前、ママの体調が悪いとき、最後までパパだけで寝かしつけをしようとしたら、だっこもダメ、添い寝もダメ、だっこヒモでだっこして、ようやく寝ました。でも、おろすとまた起きてしまって、寝るまでに1時間くらいかかりました。ママにだっこされると3分ぐらいで寝ます。ママがいなくても、寝かしつけができるようにするにはどうすればいいですか。
(10か月の男の子のパパ)
(10か月の男の子のパパ)
だっこを通じて子どもとコミュニケーションの練習をしましょう。
回答:汐見稔幸さん 子どもには、興奮させてほしいという欲求と、しずめてほしいという欲求の2つがあります。お父さんには「たかいたかい」など、興奮させてほしいと希望し、お母さんにはしずめてほしいと子どもが希望する傾向があることは実験でも確かめられています。興奮させることはお父さんのほうが上手だということを知っているのです。ですからお父さんがお母さんと同じように寝かしつけをするには、相当苦労すると思います。ですから、それまで一緒に遊んでいて興奮させてくれたお父さんが、急にしずめて寝かせようとすると、子どもが「今まで一緒に遊んでいたのに、どうして寝かせるの?」と思ってしまうのかもしれません。 だっこは子どもとの初めてのコミュニケーションの練習です。コミュニケーションというのは、「この子は今、どういうことを求めているのだろう」ということを感じ取ること。この姿勢でダメなら、これはどうかな?と試しているうちに、その子なりの求めていることが少しずつ想像できるようになります。 例えば、縦だきのほうがよく寝る子もいれば、横だきのほうがよく寝る子もいます。それは個性の違いのようなもので、それを見つけてあげることがだっこの練習なのです。 ですから、だっこでそれができるようになると、いろんな遊びや、複雑なコミュニケーションもその子の求めに応じてできるようになっていきます。ですから、だっこの正解を探すのではなく、だっこを通じて子どもとコミュニケーションができるようになる練習をすると考えるといいと思います。
「寝かしつけをしよう!」と肩に力を入れず、リラックスして。
回答:岩佐寛子さん 寝かしつけようと思って肩に力が入ってしまうと、その緊張感が子どもに伝わってしまい、なかなか寝ない要因になってしまいます。寝かしつけのだっこをする前には、パパも腕を回すなどして、ゆったりとした気持ちでお互いにリラックスできるようにだっこすることがポイントです。 また、パパがどうしても寝かしつけができないときには、ママとパパがしっかり話し合ってみましょう。寝かしつけはママがするけれども、パパがその間に食器を洗ったり家事をしたりすることで、ママの大変さが軽減されることもあります。寝かしつけにこだわるだけでなく、ママは何をしてほしいのか、コミュニケーションをとるようにしてください。
だっこでの寝かしつけには、まず、スキンシップで安心感を与えましょう
1. マッサージでコミュニケーション
足に赤ちゃんをのせて、声を出しながら背中をマッサージ。密着しているから、パパの声が赤ちゃんに響いて気持ちよくなっていきます。
2. 丸い姿勢でだっこする
前向きで赤ちゃんのひざの下に手を通して、背中が丸くなる姿勢でだっこし、足でリズムをとります。これはお腹の中にいたポーズに近いので赤ちゃんがよりリラックスします。
3. 縦だきで寝かしつけ
縦だきで寝かしつけにトライします。赤ちゃんは1、2ですでにリラックスした状態になっているため、縦だきをすると自分からしがみついてきます。体をピッタリ密着させてリズムをとり、背中を軽く叩いてあげましょう。
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