長男の食事のしつけに悩んでいます。いつも元気よく食べますが、10分ぐらいで落ち着きがなくなります。いすから降りたり、遊びはじめたりしてしまいます。私としては、楽しい食卓にしたいので、あまり叱りたくはないのですが、ついついうるさく言ってしまうこともあります。
楽しい食卓と食事のしつけを両立するにはどうしたらいいのでしょうか?
(3歳の男の子と1歳5か月の女の子をもつママより)
集中できる時間を踏まえて、食事の時間を考える
回答:外山紀子さん 食事のしつけには、食器の持ち方や箸の使い方などいろいろとありますが、そういったことはおいおい獲得していきます。3歳頃までは、食事の時間に座っていられるなど、集中して食べられるだけで十分です。ただ、遊び続けるようであれば、食事の時間を区切ることも考えてみましょう。3歳ぐらいであれば、集中できる時間は10分程度です。それを踏まえて、食事は20~30分でおしまいにする。立ち歩いても食べさせてもらえる状況が続いていると、「それでいいんだ」と学習してしまいます。ときには断固とした態度で、30分で切り上げてみましょう。切り上げたときは、次の食事までは何もあげないといった切り替えも大事ではないでしょうか。
食事の盛りつけ量を変えて、完食する達成感を経験させる
回答:外山紀子さん 食事に時間がかかるのは、食事の盛りつけ量が多いことが原因かもしれません。その場合は、控え目に盛りつけて、全部食べたらおかわりするようにしてみましょう。このとき、子どもに「全部食べられた」と完食する達成感を経験させることも大事なことです。こういった工夫も楽しい食事につながると思います。
食事中に動き回ると、ついつい怒ってしまいます…
食事前の楽しい時間が食べる意欲につながる
回答:太田百合子さん この時期は、子どもがこのような振る舞いをすることが当たり前だと考えてください。その上で、食事を楽しくするための工夫をしましょう。例えば、食事を準備するときに、きゅうりを一緒に洗ったり、型抜きしたり、味見当番をしてもらったり、親子でいろいろなやりとりをします。そういった食事前の楽しいことが、食べる意欲につながるのです。
ガミガミより気持ちを伝える
回答:太田百合子さん 親がガミガミうるさく言っても、子どもにとっては言葉もよくわからず、ただ嫌な思い出になってしまうかもしれません。叱りたくなったら、「そういうことをされるとママは悲しいよ」など、親の気持ちを伝えるようにしてみましょう。子どもは、最初は意味がわからなくても、だんだんと人の気持ちを理解するようになっていくので、改善していくかもしれません。
すくすくポイント
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