お風呂での事故。どう防げばいい?
息子が1歳3か月のころ、ママと2人でお風呂に入っているとき、子どもが溺れてしまう事故がありました。ママが洗髪をしている間、立つのも上手になったので子どもを浴槽で、ひとりで遊ばせていました。すると、洗髪で目を離していた時に、子どもが滑って溺れてしまったのです。気づいてすぐに引き上げましたが、それからは、洗髪の間は浴槽の外で遊ばせるようにしています。このようなお風呂での事故は、どう防げばいいのでしょうか?
(1歳6か月の男の子をもつママ・パパより)
子どもは静かに溺水する
回答:加部一彦さん 子どもには水が危ないという意識がありません。そして、子どもが溺れるときは、静かに溺水することを知っておきましょう。お風呂に沈んでも、すぐに大暴れするわけではないのです。沈んで息を吸ってしまうと窒息する可能性があり、非常に危険です。 また、子どもを浴槽の外で遊ばせていても、おもちゃを浴槽に落として、それを取ろうとして頭から浴槽に転落してしまうこともよく起こります。子どもは頭が大きいので頭から転落しやすいのです。
目が離れるときは声かけやバスチェアなどの対策を
回答:所真里子さん 子どもがひとりで浴槽に入っている状態は危ないので避けてください。洗髪のとき、どうしても目が離れるときは、子どもに話しかけたり、しりとりをするなどして、親に注意が向くように、工夫してみましょう。バスチェアを用意して座らせて動かないようにするという方法もあります。
防災対策で浴槽に水をはっているような場合、目を離したときに子どもが転落してしまう危険があると思います。
ダブルで安全対策をする
回答:所真里子さん まずは、お風呂場に鍵をつける、入り口にガードを設置するなど、物理的に子どもが入れないような工夫ができないか考えてみてください。水をはっていたとしても、子どもが入らなければ危険はありません。ですが、うっかり鍵をかけ忘れることもあります。ですので、お風呂の水は抜いて、しっかり浴槽にフタをすることを習慣づけ、鍵と合わせてダブルで確認していけば、一方を忘れてもなんとか安全な環境を保つことができるのではないかと思います。
お風呂以外で、水の危険に気をつける場所はありますか?
口と鼻を覆う水量があれば危険
回答:所真里子さん お風呂のようにたくさんの水がなくても危険はあります。水位が数cmしかない少ない水量でも、子どもの口と鼻が覆われると息ができなくなってしまいます。例えば、家庭用のプール、水の入ったバケツ、排水溝のようなものにも注意が必要です。トイレの水も、便器に頭から落ちて危険な場合があります。
すくすくポイント
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