がまん強すぎる子、どうすれば無理させずに気づいてあげられる?
4歳になる息子は、とてもがまん強い子だと思います。例えば、私が2人目を妊娠しているとき、息子が疲れているようだったので「だっこしようか?」と聞くと「ママのお腹が大きくて、僕をだっこすると重いだろうから言えなかった」と言っていました。とても聞き分けがよい子ですが、気づかないうちに、がまんをさせすぎていないかと心配しています。一方で、パパにはとても甘えん坊で、がまんの反動なのかと気になります。どうすれば、子どもに無理をさせずに、気持ちに気づいてあげられるでしょうか。
(4歳1か月の男の子と1か月の女の子をもつママより)
4歳は「がまんする力」が育つ時期
回答:森口佑介さん 4歳のころは、ちょうど「がまんする力」が育ってくる時期です。お子さんは、自分で考えてがまんする「真のがまん」が身についてきていると感じます。また、がまん強さには個人差がありますが、お子さんはがまん強いほうだと思います。
もっと、自己主張してほしいとも思っています。
「がまんしなくてもいいよ」が押しつけになることも
回答:森口佑介さん がまんすることも、自己主張することも、どちらも子どもの“自主性”が大事になります。子どもに無理をさせているのではないかと考えると、どうしても「がまんしなくてもいいよ」と言ってしまいますが、これが押しつけになって、子どもの自主性を損なう場合もあります。お子さんの様子を聞くと、自発的ながまんをしているようですので、このままで大丈夫だと思います。
やさしい子であることを大事にする
回答:大豆生田啓友さん ママのことが大好きで、とてもやさしいお子さんだと思います。相手の気持ちを、よくみて応じられている。一方で、パパには自分の感情をわがままに出して、うまくバランスをとろうとしている。ですので、あまり心配しなくても大丈夫だと思います。むしろ、お子さんがやさしいタイプであることを大事にされてはいかがでしょうか。
子どもの意見を聞くなどで、自主性を促す
回答:大豆生田啓友さん 「自分をなかなか出してくれない」と心配になる場合は、子どもの自主性を促す工夫をしてみましょう。例えば、子どもに何かを手伝ってもらうとき、「これはどうやったらいいと思う?」というように、本人の意見を聞いてみる。このような、子どもの自主性や自発性を大事にする場面を、意図的につくってあげることもひとつの方法です。
がまんできたときは、褒めてあげたほうがよいですか?
ふだんからよいところは褒める
回答:大豆生田啓友さん 相手を気遣うやさしさなど、子どものよいと思うことは、ふだんから本人に伝えることが大事です。ただ、「がまんできたからえらいね」といった褒め方を繰り返すと、子どもは「がまんできる子」という期待に応えなければいけないと感じて、少しずつ苦しくなってしまうかもしれません。その点には注意が必要だと思います。
なかなか「がまん」ができない。どうしたら気持ちを抑えられる?
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