子どもの便秘に悩んでいます。生後2か月まではウンチを1日に3回していましたが、少しずつ間隔が空くようになり、6か月のころには1週間出ないこともありました。市販のかん腸や乳幼児用便秘薬などを試してみましたが、なかなかうまくいきません。9か月のころには、ウンチがコロコロに固くなって、お尻が切れてしまったことも。10か月のときに病院で診てもらい、ウンチを柔らかくする薬を飲みはじめました。今でもウンチが出るのは2~3日に1回で、痛くて泣くこともあります。あまり薬に頼りたくないなと思っているので、薬の量を減らしてみたこともありますが、悪化してしまったので元に戻しました。
少しでもよく出るように、イチゴやキウイなど便通によさそうなものを食べさせています。ヨーグルトは薬を混ぜて与えていたせいか、その後一切食べなくなりました。納豆も食べてくれません。他にも、便秘にいいというマッサージをするなど、いろいろ試していますが、あまり効果が感じられません。
機嫌もいいし食欲もありますが、排便が気持ちよくできないとつらくなるかと思って、どうすればスムーズに出せるのか悩んでいます。
(1歳9か月の男の子をもつママより)
便秘について知っておく
回答:草川功さん 離乳食がはじまって、ウンチが固くなってきた9か月ごろから便秘になってきたのかもしれません。 <便秘について> 便秘とは、ウンチが腸の中で長く滞って、固くなり、出にくくなる状態のことです。その結果、ウンチを出すときに痛がったり、お尻が切れて血が出てしまったり、お腹が張って痛くなったり、食欲が落ちて具合が悪くなったりします。便秘かどうかを見極めるポイントは、子どもの機嫌です。痛がらずにスルッと出て、食欲もあり、元気に過ごしているなら、毎日出なくても、その子なりのウンチのペースだと考えましょう。
リズムができるまで薬を続ける
回答:草川功さん 薬に頼ることを気にされていますが、使っているお薬(酸化マグネシウム)を見たところ、特にクセになるようなものではないので、長く飲んでいても心配ありません。これから、成長するにしたがって、食事も運動量も変わり、いずれよくなると思います。でも、1~2週間で変わるものではないので、排便のリズムができるまで薬を続けたほうが安心だと思います。
腸の中の善玉菌を増やす食べ物を
回答:上田玲子さん ウンチの状態をよくするには、ビフィズス菌のような“善玉菌”をとることがおすすめです。善玉菌が増えれば、ウンチも出やすくなります。ですが、お子さんは善玉菌を含むヨーグルトや納豆を食べていないので、なかなか口からとることができません。それならば、すでに腸の中に持っている善玉菌を増やしてあげることを考えましょう。 赤ちゃんは、もともとママからもらった善玉菌を持っています。そして、善玉菌は“オリゴ糖”と“食物繊維”を餌にして増えていきます。アスパラガス、キャベツ、ニンジン、ゴボウ、大根、玉ネギ、バナナなどが、オリゴ糖や食物繊維を多く含む食べ物です。チキンライスの中に小さく切って入れるなど、好きなものと一緒に違和感なく食べられる工夫をしてみましょう。また、オリーブ油やアマニ油などの植物性油脂を少量使ってあげると、ウンチが出やすくなります。
すくすくポイント
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