ひとりっ子を育てていますが、着替えやご飯などを、本当は自分でできるのに、いつも甘えてきます。例えば食事のとき、自分のイスに座らずママの膝の上に座ろうとしたり、「ひとりで食べられない!」とおねだりしてきたり。ママにかまってもらおうとして、食事がなかなか進みません。甘やかすつもりはないのですが、根負けして、ついつい食べさせてあげています。食事に限らずこのような感じで、ひとりっ子って甘えん坊なのかなと思ってしまいます。
どうしたら自分のことをやってくれるようになりますか。
(3歳4か月の女の子をもつママとパパより)
“甘え”自体は発達には大事
回答:坂上裕子さん ひとりっ子だから甘えん坊になるわけではありません。 甘えること自体は、発達や成長のプロセスの土台となる大事なことです。自分が不安なときや、気持ちが落ち着かないときに、甘えて安心感をもらう。それが「いろいろなことに挑戦してみよう」「外の世界に行ってみよう」という気持ちのエネルギーになります。これが本来の“甘え”で、ひとりっ子であることとは関係ありません。
自分のことは自分でやろうと思うように、促したほうがいいですか?
集団生活に入れば自分でやるようになる
回答:坂上裕子さん 今は、「子どもはやってもらう」「ママはやってあげる」というパターンが固定化していると思います。 そのため、「自分でやろうね」と言っても、「ずっとママがやってくれていたのに、どうして自分が?」と思うのではないでしょうか。でも、同年代の子どもたちと集団生活をするようになれば、「みんな自分でご飯を食べている、自分で着替えている」と気付いて、ママがやってくれることが当然ではないとわかります。 「やってもらう・やってあげる」に、違うパターンがあってもよいでしょう。例えば、おままごと遊びでは、お人形さんのお世話をしたり、ご飯を食べさせたりして、子どもが「やってあげる」側になります。
すくすくポイント
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