子どもの成長が少し遅いのではないかと気になっています。1歳を過ぎても、なかなかことばが出てきませんでしたし、立ちはじめたのもこの頃です。1歳4か月を過ぎたころから急にことばが出てきましたが、ハッキリとせず、ことばにならない声を出していて、私たちにもよくわからないことが多いです。
例えば、パパと大好きな電車のおもちゃで遊んでいるとき、何かをパパに伝えたいのか、がんばって声に出すのですが、ことばはハッキリしません。パパは「この電車がいいの?」と応えて電車をレールに乗せてあげたり、「出発しますよ、3・2・1、出発進行!」と声をかけたりしながら遊んでいます。
もっとたくさん話しかけたほうがよいのか。親はどう関わっていけばよいのでしょうか?
(1歳5か月の男の子をもつパパとママより)
やりたいことを動作のことばで表現している
回答:久保山茂樹さん 子どもにとって、パパとママが自分の好きなものに寄り添って一緒に遊んでくれることは、すごくうれしいことです。やりたいことがたくさんあって、電車のおもちゃであんなことやこんなことをしたいと、一生懸命に“動作のことば”で表現しています。パパは「この電車?」と応えて、うまく“音声のことば”にしてあげている。この関わり方を大事にしてください。
子どもが興味をもっているときに声をかける
回答:久保山茂樹さん 子どもは、親が言うことを聞いてくれるときと聞いてくれないときがあります。その違いは、子どもの「やりたい」「欲しい」といった興味です。興味が向いていると、ものを覚えようとしてすごく学びます。そんなときに「出発進行!」や「ガタンガタン」と声をかけると、子どもは「あ、そうやって言うんだ」と学びます。 子どもが興味を持っているときは、短いことばで声をかけてみてください。興味が向いていないときだと、右から左に抜けてしまいますよ。
「目を見て話すのがいい」と聞きますが、そのほうがよいのですか?
横に並んで同じものを見る
回答:久保山茂樹さん 「目を見て話す」と言われることがありますが、大人がじっと見つめると、子どもは「何で見てくるの?」と感じて、それが気になってしまいます。ですので、無理をして目を見なくてもよいと思います。それよりは、横に並んで同じものを見てあげると、子どもは安心して表現しやすくなると思います。例えば、子どもがおもちゃを指差したときは、心が動いているときです。指の先に何があるのかを見て、「電車がきたね」「ワンワンだね」と声をかけて反応してあげるとよいと思います。
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