子どもが10か月でカミカミ期です。ですが、なかなか上手にかむことができなくて、少し心配しています。喉ごしのいいものだと、すぐに飲み込んでしまいます。でも、にんじんの角切りなどを飲み込もうとしてオエッとなったり、食べたものがそのままうんちで出てくることがあります。栄養がしっかりとれているのかなと心配になります。
カミカミが上達するような方法はありますか?
(10か月の女の子をもつママより)
赤ちゃんの口元の発達を知っておく
回答:太田百合子さん 赤ちゃんの口元の発達、舌の動きには段階があります。この段階を覚えておくと、離乳食づくりに役立ちます。 まず、離乳食を開始することが多い、5~6か月。このころは、舌で食べものを前後に送るだけなので、ポタージュ状のものがよいです。ものを飲み込む練習をしています。 7~8か月になると、舌と上あごでつぶせるようになります。ある程度形状があってやわらかいもの、豆腐ぐらいのかたさのものが目安です。押しつぶせることがわかったら、少し力をこめてつぶして、ごっくんと飲み込むようになります。 9~10か月になると、前歯も生えてきて、歯ぐきの上でつぶせるようになります。バナナぐらいのかたさのものが目安です。舌に乗せたとき、上あごではなかなかつぶせないので、奥の歯ぐきでつぶそうと、自分で感じるのです。 12~18か月になると、奥歯も生えてきます。前歯でかみ切って、歯ぐきでかみつぶすようなもの、煮込みハンバーグ程度のかたさが目安です。しっかりとかむことを覚えてくるので、ある程度形状があったほうがいいのです。 このようにして、赤ちゃんは食べることを学んでいきます。
スティック状のものをあげる
回答:太田百合子さん 前歯が生えていれば、1品だけスティック状のものを用意しましょう。リンゴを薄切りにしたものなどです。最初は食べにくいと思いますが、次第にしゃりしゃりと食べるようになります。 前歯は食べもののかたさを感じる“センサー”です。ですので、歯は使っていったほうがいい。ママが口の奥まで食べものを入れたり、やわらかすぎるものばかりにすると丸のみを覚えてしまいます。いろいろな種類を食べさせてあげましょう。
うんちに食べたものがそのまま出てくることは大丈夫?
成長とともに消化する能力が備わってくる
回答:草川功さん 野菜の小さなブロック状のものやコーンなどが、そのまま出てくることがありますよね。でも、全ての食べものがそのまま出てきているわけではありません。また、消化、吸収の能力もだんだん備わってきますので、徐々に大丈夫になっていきます。
すくすくポイント
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