子どもが目玉焼きの黄身しか食べず、白身を食べません。食パンも真ん中しか食べません。残ったものは私が食べています。無理に食べさせて「いや!」となると、次から食べないだろうと思うと、一口食べるだけでもよしとしようと思っています。なるべく、子どもの気持ちを受け入れたいと思っています。
外出のときも、抱っこをせがまれます。腰が痛いのですが、せがまれると抱っこしてしまいます。
わがままな子に育ってほしくありませんが、小さいときは手をかけて愛情たっぷりに育てたほうがいいのではと思って、今は許しています。でも、どこまでが愛情たっぷりで、どこからが甘やかしなのか悩みます。
(3歳1か月の女の子をもつママより)
子どもの見える所で「おいしい!」と言って食べる
回答:若盛清美さん 保育者としては、「これも食べてくれるといいな」と考えて食材を盛りつけるので、食べてほしいですよね。 こういうときは、子どもと向かい合って食べてみましょう。保育者が、子どもから見えるように座ります。大きいお子さんであれば、同じテーブルで食べるのもよいです。そして、子どもの前で「おいしい!」と言って食べる。すると、子どもに「なんだろう?」という興味が生まれます。ここで「あなたも食べる?」と言う必要はありません。
第3の手で、子どもの気持ちを切り替える
回答:大豆生田啓友さん 「抱っこして」を全部受け止めていいのか、「いつもはだめよ」と言ったほうがいいのか悩みますよね。親もずっと抱っこするのは疲れてしまいます。このような場合は「第3の手」を考えてみましょう。 例えば「抱っこじゃなくて、走っていってみよう!」など、子どもが目先を変えられるように、ちょっと空気を変えてあげる。子どもも意外と自分の気持ちを切り替えます。抱っこするでもなく、抱っこしないわけでもない、第3の手です。 どこかに買い物に行って、子どもが「買ってほしい!」とぐずる。このとき買うか買わないか悩みますが、できれば買ってあげないほうがいいと考えるなら、「お家に帰ったら、この前残しておいたお菓子を食べよう!」などと声をかけてみます。買うでも買わないでもなく、もうひとつの別の手を出すことによって、子どもが「今は我慢しよう」となることもある。 第3の手を出すことによって、子どもは自分の気持ちを切り替えていくのです。
「第3の手」が思い浮かばない状況のときは、どうしたらいいでしょう?
ダメなことはダメと言うことも必要
回答:大豆生田啓友さん 子どもにはさせたくないこともありますよね。例えば、お菓子を食べさせたくないと思うなら、「これはダメだよ」と言うことも大事です。スマホで動画を見せることも、際限がなくなるので悩ましいですね。 もちろん、親が大変なときに、ちょっと見てもらって助かることもあります。それを使うことが悪いわけではありません。でも、見だすと止まらないので、大人がコントロールしてあげなければなりません。 「今は見る時間じゃないよね」「15分って決めたよね」というように、ダメなものはダメだという姿勢を示すことも大事です。「第3の手」を使わずに、ダメだと言うこともときには必要です。
ちょっと難しい話をすると意外と食いついてくる
回答:若盛清美さん 例えば「夜寝る前にアイスクリームを食べると体によくないんだよ」「お菓子をいっぱい食べると虫歯になるよ」というように、子どもにとって、ちょっと難しい話をすると意外と食いついてきます。 そのように、ママやパパの気持ちを伝えてあげるとよいかもしれません。
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