日本語と英語、聞きわけられるの?
3か月のころ、初めて英語の歌を聞かせてみたら、日本語の歌のときと違って、神妙な様子で聞いていました。6か月になると、英語の歌ではリズムをとって、日本語では笑っているような。でも反応に大きな違いは見られなくなりました。
3か月のころは、日本語と英語の違いがわかっていたのでしょうか?
(7か月の男の子をもつママより)
英語と日本語を聞かせると脳の反応する場所が違う
回答:小西行郎さん 生まれたときには、英語と日本語の聞きわけができているかもしれません。 というのも、英語と日本語を聞かせて、それぞれ脳波を見ると、脳の反応する場所が違うのです。 歌を聞いたときの動きについては、歌詞のことばではなくリズムに反応しているためです。 歌とことばには違いがあるのです。
生まれたときはあらゆる言語を聞きわけられる
回答:坂上裕子さん 生まれて6か月ぐらいまでは、あらゆる国のことば、言語の音を聞きわけられると言われています。 9か月になると、例えば「L」と「R」の音の聞きわけが難しくなってきます。 でも、だからといって、聞きわけられるように、早く何かしないといけないわけではありません。 9か月ぐらいまでは、自分の生活に必要な音を、聞きわける練習をたくさんしているのです。
自分の名前わかってるの?
ご機嫌斜めのときに、子どもの名前を入れた替えうたを歌うと機嫌がよくなります。
同じ歌でも、名前を入れないとあまり喜びません。自分の名前がわかっているのでしょうか?
(10か月の男の子をもつママより)
名前ではなく、メロディや調子の変化が楽しい
回答:小西行郎さん 機嫌がよくなるのは、メロディや調子が楽しかったからではないかと思います。 子どもにとって、歌のメロディや調子の変化がおもしろいのです。 替えうたで、違う音が入って、さらに変化があると、よりおもしろいのでしょうね。 名前がわかっているわけではありません。
自分の名前がわかるようになるのは1歳~1歳半ごろ
回答:坂上裕子さん 特定の音が自分を呼ぶときに使われている、つまり、音と自分との対応がわかるようになるのは、1歳~1歳半ごろと言われています。 みなさん、お子さんのことを「〇〇ちゃん」といつも呼んでいると思います。そこで、子どもが「はーい」と手をあげて返事をしたりすると、「すごいね、わかっているのね」と思うかもしれません。でも、特定の音と自分の対応が、まだわかっていない場合もあります。そういうときは、違う名前で呼んでも、同じように返事をします。 子どもは、自分の名前がわかっていなくても、呼ばれたら「はーい」と返事をすることを期待されているとわかっているのです。
赤ちゃんでも他の子に影響されやすい?
外出中、機嫌がよかったときに、他の赤ちゃんの泣き声が聞こえてくると、自分も泣き始めました。
赤ちゃんでも他の子に影響されるのでしょうか?
(3か月の男の子をもつママより)
赤ちゃんは周囲につられて泣く
回答:小西行郎さん 生まれてすぐのころから、つられて泣くことはあります。 だからといって、不安だとか、そういった感情が関係しているわけではありません。
人の気持ちに共感する能力の種を持っている
回答:坂上裕子さん 大人でも、もらい泣きなど、つられて泣くことがありますよね。 でも、考えて、理解してそうなるわけではありません。 つられて泣くことは、大きくなってから、人の気持ちに共感できることにつながっています。 赤ちゃんは、そのような共感する能力の種を持って生まれているわけです。
泣き声を聞くと、赤ちゃんは静かになる?
弟が泣き出すと、お姉ちゃんがぐずって泣きだします。でも、お姉ちゃんのぐずりがヒートアップしてくると、弟は泣きやみます。いつもこんな感じで、そのまま寝てしまうこともあります。
赤ちゃんは、子どもの泣き声を聞くと、静かになったり眠くなったりするのでしょうか?
(1歳8か月の女の子と2か月の男の子をもつママより)
周囲の刺激が多すぎると受け付けなくなる
回答:坂上裕子さん この場合、状況がわかっているのではありません。ごくごく小さいうちは、すごく刺激が多かったり、うるさかったりするときは、自分で情報を受け付けないようにして、そのまま寝てしまうことがあります。 大きくなると見られなくなります。 刺激が多いと疲れてしまって、本能的に自分を守ろうとしているのかもしれません。
赤ちゃんの防衛反応です
回答:小西行郎さん このような反応は、防衛反応と言われています。
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