幼児期に必要な力を身につけていくために、親ができることはないでしょうか?
子どもが自由に遊べる環境の工夫を
回答:汐見稔幸さん 私自身が子育てをしていたときは、自分の幼少期に楽しかったことを、子どもができるようにしようと考えていました。 かつての生活は、不便な面もありますが、子どもにとっては全部自分でつくらなくてはいけない環境でした。そして、達成感も大きかった。いろんなところに遊び場がありました。今は、それがなかなかできなくなっています。 親が意識して、自然のある場所に連れていこう、思い切って走らせよう、昔のような遊びを子どもと一緒にやろうとすることが大事になっています。難しく考えずに、週末に出かけてみてはいかがでしょうか。
自然と触れ合ったほうがいいと漠然と思うのですが、やっぱり大事ですか?
自然の中で触れたさまざまな感覚は、必ず財産になる
回答:汐見稔幸さん 自然には、いろんな教材があります。人間にとって何が大事なのかを教えてくれるところです。 自然には、実に豊かな感覚があります。生命が存在するのだという感覚です。そういう感覚は理屈を超えて、子どもの中に何かを残します。 大人になって、自然と人間との共存を考えるようになったときは、地に足がついた発想が出てくる。 幼児期に体験しておくことは、どこかで私たちの財産になっています。
すくすくポイント
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