下の子は靴デビューしたばかり。お姉ちゃんが小さい頃に履いていた靴で歩くことが大ブームです。
お姉ちゃんは、サイズが大きくてもかわいい靴を欲しがります。大きすぎるのはよくないのか、わからない部分があります。
パパは子どもの頃、足がきつい、靴が小さいということがわからないまま、親が用意した靴を履いていて、気付いたら外反母趾になっていたそうです。
自分では「靴が合っていない」とわからない子どもに、どこをみて、靴を買い替えればよいのでしょう?
(5歳の女の子と1歳5か月の女の子をもつママより)
合わない靴は、外反母趾の要因のひとつ
回答:佐藤 雅人さん 外反母趾の原因はいろいろあります。 靴が重要な要因のひとつであると言われていますが、それだけが原因というわけではありません。
つま先のゆとりが5mm以下になったら交換のタイミング
回答:吉村 眞由美さん 靴の中敷きの上に足をのせて、つま先のゆとりを見ましょう。 歩くために必要なつま先のゆとりは約7mm~1cmが目安です。 ゆとりが5mm以下になったら靴を替えるタイミングです。 また、1.5cm以上だと大きすぎです。靴が大きすぎると靴の中で足が動き、爪や指先を痛めます。靴が脱げやすく運動しづらい状態になり、これが運動に対する苦手意識の原因になることもあります。
だいたい、どれぐらいの期間で足の大きさは変わっていきますか?
小さい子どもの足は半年で約5mm、1年で約1cm大きくなる
回答:吉村 眞由美さん 小さい子どもの足は、半年で約5mm、1年で約1cm大きくなるという調査結果が報告されています。 歩くためのゆとり(7mm~1cm)に加えて、成長のための余裕(5mm程度)を考えると、新品であれば1.5cmぐらいのゆとりがある靴を買えば、履ける期間、買い換えのタイミングは半年程度となります。 もちろん、個人差があるので目安として考えてください。
中敷きが外せるタイプの靴はゆとりが見やすいですが、外れないタイプはどうしたらいいですか?
外見の変化や指先の異変を見る
回答:吉村 眞由美さん 中敷きが外せない場合は、正しく靴を履いた状態で、つま先を指で押すなどして確認します。 つま先がパンパンになっている、足の指先が赤くなっているなど、外見の変化や指先の異変に気を付けましょう。
子どもが自分好みの靴を欲しがって、親から見るとあまりよくないと思う場合はどうしたらいいでしょう?
靴の機能をきちんと揃えたものを
回答:佐藤 雅人さん 靴を好みだけで選ぶのは、あまりよくありません。 親の視点で、靴の機能をきちんと揃えたものを与えてあげるのが、子どもにとっても大事なことです。
靴は足をつくるための大事な道具
回答:吉村 眞由美さん 靴は足をつくるための大事な道具なので、経験と知識のある人が選ぶべきです。 日本では親世代も含めて、見た目重視のかわいい靴で育ってきている背景があり、その点の認識が不足しています。 靴は子どもが選ぶおもちゃではないと意識しないといけません。 靴は「足をよくする薬」のようなものです。「お薬だから、小さいとまだわからないから、いっしょに選ぼうね」など、子どもだけで選べない大事なもの、大人と一緒に選ぶものだと教えましょう。
すくすくポイント
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