ハイハイから伝い歩きを始めて、そろそろ初めての靴を買おうと思っています。母から、初めての靴は大事と聞いたので、ちゃんと選びたいです。デザインだけで選んでいいのか。試着しても本当に足に合っているかわからず選びづらいです。どこを一番のポイントにして選べばいいのか知りたいです。
(1歳1か月の男の子をもつママより)
赤ちゃんと大人の足は違います。発達を妨げない靴を
回答:佐藤 雅人さん 靴は足の発達に影響を及ぼします。正常な発達を妨げない靴を選びましょう。 筋肉が発達するように、動くところは動いてくれないといけません。 子どもの足は、半分近くが軟骨で、本当の骨になっていません。 そのため、レントゲンの写真には写らないところもあります。 それが少しずつ増えてきて、6歳ぐらいで全部の骨が出現し、大人の足に近くなります。 また、足の形も大人と違います。特に赤ちゃんの足は、かかとが小さく前方が幅広い逆三角形のような形をしています。大人の足は、かかとも前方もだいたい同じような幅で細長い形になります。 子どもと大人では足の形も違うのです。そのような子どもの足の特徴にあった靴を選びましょう。
外で履くファーストシューズは、3~4歩しっかり歩けるようになってから
回答:吉村 眞由美さん 最初に履かせるファーストシューズは、早く履かせたいという気持ちがあるかもしれません。ですが、しっかりたっちをして、自分で3~4歩、しっかり歩けるようになってから選ぶのがよいと思います。赤ちゃんの靴選びのポイント
赤ちゃんの靴を選ぶときのポイントを見ていきましょう。 まず、足の甲を固定するための調節ベルトがついているもの。 そして、かかと周りがしっかりしたものを選びましょう。 子どもは骨と骨の連結が緩く、足が柔らかいので、ぐらつかずまっすぐ立てるよう支えられる丈夫なものを選びましょう。 靴底は、月齢によって合うタイプが変わります。 2歳までのよちよち歩きの期間は歩きが不安定なので、重心がぶれないよう靴を置いたときにぐらつかず、靴底が安定するものを選びましょう。 つま先が少し上がっていると、つまずきにくくなり、歩きやすく転びにくいのでおすすめです。 3歳程度でかけっこをするようになったら、地面を蹴りやすいよう、つま先から1/3くらいの部分が足の関節に合わせて曲がるタイプの靴底にしましょう。 中敷きが外せるタイプを選びましょう。 中敷きを外して足を乗せれば、適正なサイズがわかります。洗いやすい、履いたときの足の位置が確認しやすいなど、メリットが多く便利です。
足を入れるだけでスポッと履けるような靴を使っています。
ベルトがないタイプの靴は、履かせない方がいいのでしょうか?
激しい運動や、よく遊ぶときは使用を避けて
回答:吉村 眞由美さん スポッと履ける靴は、スポッと脱げやすくもあります。安定はよくありません。 激しい運動などには適さないと思います。 履かせるときは、激しい運動や、長く歩くとき、よく遊ぶときの使用を避けて、短い時間にしましょう。正しい靴の履き方
靴の選び方も大事ですが、履き方も大事です。正しい靴の履き方を覚えてください。 子どもの靴に多い、片側にベルトがついているタイプの靴で見てみましょう。 まず、しっかりとベロをひっぱって履きやすいように緩めます。 足を入れたら、つま先を上げて、かかとをトントンとします。ここがポイントです。 靴の後ろとかかとがついている状態が、靴を履くときの基本ポジションです。 常に、この状態をキープさせましょう。 ベルトを止めるときは、反対の手で靴の両側をぎゅっと寄せてから、ベルトを引き寄せしっかり止めましょう。 左右に偏らないようにベルトを止めることで甲が安定します。 ベルトを折り返して止めるタイプの場合、しっかり引っ張れば、靴の両側が寄せられます。 どちらのタイプも、両側を寄せることがポイントです。 靴を履くとき、つま先をトントンとするのは、草履や下駄の文化からきています。靴は、かかとが合った状態で、一番よい形で動くように設計されているので、「つま先トントン」ではなく「かかとトントン」するように心がけましょう。 また、日本人は靴をゆるく履く傾向があるので、普段より少しきついと感じるぐらいで履くとよいです。 しっかり固定されたほうが、歩いたり走ったりするには一番よいと思います。運動会などのときに靴紐をぎゅっと締めたときの感覚です。 幼児のころから、正しい履き方で、この状態を覚えさせましょう。
自分で「合っていない」と子どもは分からないようです。サイズを替えるタイミングは?
すくすくポイント
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