今まで普通に言えていた単語や、ちょっとした言葉が、急に「マ、マ、マ、ママがくるから」など、どもるようになりました。ネットで調べると「愛情不足」や「叱りすぎ」などと書いてあり、「私のせいで」と不安で毎日泣いてしまいます。
きつ音は病院にいくべきか? それとも見守っていていいのか? そもそも、なおるものなのか? ぜひ教えてください。
(2歳3か月の男の子をもつママより)
5歳をすぎて心配なら、専門機関で見てもらう
回答:榊原 洋一さん 調査によると、幼児期から小学校へ上がるまでぐらいの期間で、約5%の子どもにきつ音が見られます。きつ音は、結構多く見られるのです。 きつ音は、緊張が高まると出やすい。ただし、その子が心理的なストレスがあるから出るということはありません。愛情不足や叱り過ぎが原因ということもありません。 だんだん言葉も増えて、お話の経験をすることによって、緊張がなくなり出なくなります。大人になってもきつ音が残るのが約1%です。 一部のお子さんは、5~6歳になっても残ることがあります。そのような場合は、きつ音の治療プログラムがあるので専門機関に相談するのがいいでしょう。 きつ音は自分でやめようと思ってもやめることができません。例えば指しゃぶりは、そのとき自分の意志でやめることができます。きつ音はそうではありません。似たもので「チック」というものがあります。目をパチパチとしたり、咳払いをする、体を動かすなどです。これも自分自身で努力してもやめることができないものです。 「きつ音」や「チック」で、親が最初に注意しないといけないのは「決して叱らない」ことです。その度に注意するのもよくないと言われています。 第1原則はなおそうとしないことです。きつ音やチックが出たら知らないフリをしましょう。 もちろん心配であれば、小児科など専門の方に相談するのがよいでしょう。
すくすくポイント
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