子どもが何を考え、どんな気持ちでいるのか、わからないことがたくさんありますよね。 そんな子どもの気持ちは、子どもとの「話し合い」の中で見つけてみましょう。
[ケース1]他の人の気持ちを理解する
▼話し合いの内容
お友達のアイコちゃんたちが楽しく遊んでいるのを、離れたところでさみしそうに見ていたスーちゃん。
スーちゃんとアイコちゃんたちの様子を見た保育士さんは、「一緒に遊びなさい」と言うのではなく、お互いがどんなことを思っていたのかを、みんなにその時の状況を説明しながら話を聞きました。
▼話し合いの結果
話し合いを進めていくと、スーちゃんとアイコちゃんたちは、自分たちの思っていたことを話していく間に、言い争いになってしまいました。
しかし、お互いに本音を話したことで、相手の思いを理解し、反省することができました。
「周りの空気を読むこと」「相手の気持ちを察する」ということは、子どもの間はしないほうが良いでしょう。 ぶつかって気持ちを言い合うことは大切です。
[ケース2]本音を伝える
▼話し合いの内容
ブランコで遊ぼうと外に出たスミレちゃん。
しかし、お友達のリュウシンくんが、先にブランコを使っていたため、スミレちゃんは遊ぶことができず、元気をなくしてしまいました。
▼話し合いの結果
今回のスミレちゃん場合、話を進めていくと、「ブランコで遊べなかった」ということの奥に「さみしくて、何もすることがなかった」という本音が見えてきました。
大人の感覚では気づかないような子どもの本音が出てくることがあるので、見逃さないようにしましょう。
[ケース3]なぜ悪いことをしたのかを話す
▼話し合いの内容
トシくんが公園から帰ってくると、お友達のコマキちゃんに石を投げられたと話をされました。
実際にコマキちゃんに話を聞いてみると、最初に石を投げてしまったのはトシくんで、自分はその仕返しをしたのだと言います。
▼話し合いの結果
話し合いを進めていったところ、トシくんはコマキちゃんと遊びたいと思っていたのに、気恥ずかしさから、どう誘えばいいのか分からず、石を投げてしまったということが分かりました。
大人は裁判官ではなく、通訳です。 子どもが、言葉で表現しきれなかった部分を補い、一緒に悩み考え、相手に伝える作業をします。
「話し合い」で出来るようになること
話し合いを通して、言葉が上手になるのではなく、言葉を使って自分の内面を表現することが出来るようになります。
「話し合い」を通して気付くこと
子どもは、話し合いの中で、自分の気持ちを人に話すことで、「自分がどう思っているのか」を自分で理解すると同時に、自分と全然違うに気づくことができます。
大人と子どもの「話し合い」で注意すること
大人の方に先に答えがあると、大人がどう言ってほしいのかを察知するので、子どもの頭と心は動きません。
「話し合い」が大切なワケ
いろんな人と考えあうことによって、深みのある考え方が出来るようになるし、いろいろな意見があるということも納得できるようになります。
だからこそ、話し合いの場が大切なのです。
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