ケガをさせたくないと先回りして危険を回避してしまうのは手を出しすぎ?

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2017/01/14

出典:すくすく子育て[放送日]2017/01/14[再放送]2017/01/20

娘はずりばいが速く、興味のあるところにすごいスピードで行ってしまいます。そのため、頭をぶつけないようにしたり、「ダメ!」と安全なところに引き戻したりしています。
主人には、もう少し見守ってもいいんじゃないかと言われますが、私としてはケガをさせたくないため、先回りして危険を回避してしまいます。これは過干渉なのでしょうか。
(8か月の女の子をもつママより)

夫婦で違う意見をもつというのも大切

井桁 容子さん回答:井桁 容子さん

安全管理・危機管理の観点からすれば、ママの感覚は普通です。この年齢であれば、親が危険を回避してあげることは当然のことです。
しかし、安全な場所を確保したあとは、どんな動きをするのか、何に興味を持ってそこに行くのか、という視点で見てあげてください。すると、子どもが何が欲しくてそこに行ったのかがわかり、そのモノを安全な場所に移してあげることができます。せっかくなら、そこまで先回りしてあげてください。

また、パパが「先回りし過ぎじゃない?」と言ってくれるバランスがちょうどいいです。夫婦で同じ意見だと、ママも自分の考えに対して「そうかしら?」と考える機会を得られません。
夫婦がちょっと違う意見で子育てをしていくというのは、良い関係ですよ。

 

“子どもは自分で自分を守る”と温かく見守ることも大事

汐見 稔幸さん回答:汐見 稔幸さん

意外と理解されていませんが、人間は動物なので、自分の命を自分で守ろうとする力は子どもにもあります。
そのため、できるだけ安全な環境を作ってあげたうえで、子どもがぶつかっても転んでも見守ってあげると、「ココはまずいんだ」「こういうやり方をすると失敗するんだな」ということを、子どもは確実に学んでいきます。
例えば1歳になった子に、すべり台のような階段を登らせ、降りるときにどうするかを見守ってみると、必ず後ろを向いて降りてきます。自分で考えてやっているのです。
そのため、ある程度温かく見守っていれば、“子どもは自分で自分を守る方法を発見していく”という信頼感はあっていいです。

 

普段から子どもの感情に共感してあげて

井桁 容子さん回答:井桁 容子さん

普段から、子どもが“嬉しい”“おもしろい”と感じたことに対して共感してあげてください。すると子どもは「自分のことをわかってくれる人だ」と思い、信頼します。
そういう信頼関係ができている人に、「これはダメなんだよ」と厳しい顔つきで言われると、「普段よく自分のことをわかってくれるのに、今は表情が違うから、本気で受けなきゃいけないんだな」と子どもも思います。


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