我が家は3人の子どもがいますが、長女だけをかわいく思えずに悩んでいます。
長女は、幼稚園の支度や上履き洗いなどを自分でこなせるほどしっかりしています。
しかし、私に似ている言い方や、下の子に対する態度など、長女が何をしていてもイライラして、冷たくあたってしまいます。手をつなぐのもイヤで、トントンさえもしたくありません。
“上の子かわいくない症候群”という言葉を聞いたことがありますが、症候群で終わるのか不安です。
(6歳の女の子と3歳の女の子と11か月の男の子をもつママより)
気持ちを共感して聞いてもらうことが大事
回答:汐見 稔幸さん 上の子につらく当たってしまう自分がイヤだという、今抱えている気持ちを、どうやって出すかということが一番大事です。 今の気持ちを聞いてくれる人が、「ああしなさい」「こうしなさい」などと言うのではなく、「大変だね」と非常に共感的に聞いてくれることが大切です。 そのようなことを何回か繰り返すうちに、少し気持ちが楽になっていくということがあると、上の子に対して距離をとって接することができてくることがあります。 実際に似たようなことが我が家にもあり、私はひたすら聞き役でした。 でもそれは、とても大事なことだったと思っています。
自分以外にも子どもを愛してくれる人がいると安心して
回答:遠藤 利彦さん きょうだいといっても1人1人とても個性的です。 すると、大人の人間関係と同じように、“馬が合う・合わない”“相性が良い・悪い”といったことがあります。 3人子どもがいるということは、相性が良い子もいれば、馬が合わないと感じる子もいるというのはある意味当たり前です。 そういう風に考えると、ママだからと言ってすべての子どもを無条件に愛せるという考え方は、不自然なのかもしれません。 家族の中にはパパもいますし、パパ以外の家族や、家族の外にも子どもに密に関わってくれるいろいろな大人がいるので、その中に子どもをすごく愛してくれる人もいます。これが大事なことです。 ママは、自身が十分に愛せないと感じるならば、他に愛してくれる大人を探してみること、そしてほかの人が愛してくれる分、この子は絶対大丈夫だという風に、少し肩の力を抜いてみることも大切です。
すくすくポイント
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