今回は片付けを例に、しつけに使える子どもへの伝え方の工夫を紹介します。
子どもに片付ける習慣を身に着けて欲しいけれど、なかなかすぐにはできません。
結果的に、「早くしなさい!」「きちんとしまって!」という言葉をつい使ってしまいますよね。
そんなときは、以下の工夫をして伝えてみてください。
専門家:井桁 容子(東京家政大学ナースリールーム 主任保育士)
伝え方の工夫
(1)見通しがつくように伝える
(2)具体的に伝える
[例]
▼外の魅力で片づけを促す
「片付けが終わったら公園行こうね」
「外はお日様いっぱいだよ」
「散歩に行ったら、どんな花が咲いているだろうね」
▼ごはんの魅力で片づけを促す
「お片付けできたらおいしいご飯を食べようね」
「時計の針が6のところに来たらごはんができるから、それまでに片付けてね」
これらのように、先の見通しがつき、映像がイメージできる具体的な言葉を使いましょう。
すると、子どもはイメージがしやすく、次の行動を起こすことができます。
また、「乱暴に扱ったら壊れた」という経験も大事です。
一度壊してしまった経験があると、「この間割れてしまったよね。そういうのは『そ-っと』だよ。」という風に子どもに伝えることができます。
この『そーっと』というのは、他のモノにも使えるようになります。
例えば、「赤ちゃんには『そーっと』だよ」「痛いところには『そーっと』だよ」などのように、応用がききます。
叱られたからオモチャだけを片付けるのではなく、モノを大事にするということを、具体的な言葉で伝えましょう。
「オモチャは大事だからしまっておこうね」などのように言ったほうが、片付けの本当の意味が伝わります。
ママやパパの表現力をフル活用して、子どもがイメージできる楽しい言葉で伝えてくださいね。
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