うちでは、生後半年ぐらいから絵本の読み聞かせを始めていたのですが、始める時期としてはいつごろが良かったのでしょうか?
(1歳9か月の女の子をもつママより)
絵本はことばを育てるためではなく、親子の気持ちをつなぐ道具
回答:中川 信子さん
「絵本」が現物として身近にあると、お母さんは絵本を読んであげようと、ひざの上に子どもを乗せたりして、子どもとの距離が近くなりますよね。
そうすると、子どもは、お母さんと近い距離で、お母さんと同じものを見て、お母さんの声を聞くことができます。近くにいることで肌が触れ合うこともできます。この体験をすることで、子どもは、お母さんが頼りにできる存在だとわかるようになり、心の安定にもつながります。
そのため、早い時期から、親子のコミュニケーションツールとして絵本がそばにあるのは、とてもいいことだと思います。でも、“読み聞かせる”ということにとらわれてしまうと、つらいかと思います。
絵本は、ことばを育てるためではなく、親子の気持ちをつなぐ道具と考えてください。
「ブックスタート」と言って、乳児検診などの機会に絵本を配る自治体がありますよ。
ブックスタートとは?
1992年にイギリスで始まった、「絵本」と「赤ちゃんと絵本を楽しむ体験」をプレゼントする活動。日本でも乳児検診などの機会に絵本を配る自治体がある。
絵本の読み聞かせは同じ本を繰り返すより、いろんな本を読み聞かせる方がいい?
すくすくポイント
子どもの言葉を育てる親子のコミュニケーション 4つのポイント
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