こわい?会ってみたい?おばけを描いた絵本【親子で楽しむ絵本 2016年10月号】

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2016/10/01

おばけだぞ〜

みなさんのお子さんは、おばけが好きですか?
こわいものは苦手なのに、“こわいもの見たさ”で、おばけが気になる子どもは意外と多いですよね。そこで今回は、おばけの魅力を存分に味わえる、選りすぐりのおばけ絵本をご紹介します。


がたたん がたたん おばけたちはどこへ行く

おばけでんしゃ

作:内田麟太郎
絵:西村繁雄
出版社:童心社

ようかい駅を発車したおばけでんしゃ。くらやみ駅、さむざむ駅を経由して進みます。車窓に広がる風光明媚な景色と、愛嬌たっぷりの奇妙なおばけたち。読み進めながら、目当てのおばけの行方を追うのも楽しいです。最後の駅で変身する、おばけの姿にご注目ください。


「わが家みたい!」と親近感がわくおばけの家族


おばけかぞくのいちにち

作・絵:西平あかね
出版社:福音館書店
読み聞かせのめやす:3才から

おばけの姉弟、さくぴーとたろぽう。にんげんの姉弟、さきちゃんとたろう。昼夜反対の二組の暮らしが同時進行するストーリーは、ユーモアいっぱい! おばけマートの商品(かえるのへそに、おしゃべりいわし!)や、お父さんおばけの仕事など、気になるポイントが満載です。


ちんぷくまんぷく…歌えばおばけに会えるかな?

めっきらもっきら どおんどん

作:長谷川摂子
絵:ふりやなな
出版社:福音館書店
読み聞かせのめやす:3才から

遊び相手を探しにお社にやってきた少年・かんたがでたらめの歌を歌うと、ご神木の穴から何やら声が。吸い込まれた先で出会ったのは3人のおばけでした。三者三様の個性的なおばけと、かんたが歌うふしぎな歌に、何度読んでも心をつかまれる、ロングセラーおばけ絵本です。


かまくらに明かりを灯しておばけが団らん


お化けの冬ごもり

作・絵:川端誠
出版社:BL出版

これからやってくる冬が楽しみになるおばけ絵本。冬の日、三つ目の大入道の家を久しぶりに訪ねてきたのは、雪女や雪ん坊など雪のおばけたち。雪が降り積もり、楽しい冬時間がはじまります。どこかなつかしく、人間味(!?)あふれるおばけの暮らしに、心あたたまる1册です。


さあ、おばけに会いたくなってきましたか? クローゼットの中、公園の木の上、雲の切れ間・・・ かわいいおばけが、どこからか顔をのぞかせているかもしれません。ぜひお子さんといっしょに、おばけ探しを楽しんでみてくださいね。


この本を選んだ人

 
よこやま地域文庫で活動する絵本好きな母のもとに育ち、サラ・ミッダの絵本『おとなになること』にあこがれて美大へ進学。イラストレーター&ライターをしながら、自身の出産後は日々子どもとの絵本読み、絵本作りを楽しんでいる。

たくさんの絵本に親しんだ経験から、心に響く作品をセレクトして紹介します!


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