パパ必見!子育て中の夫婦のコミュニケーションに役立つ豆知識

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2016/09/24

出典:すくすく子育て[放送日]2016/09/24[再放送]2016/09/30

脳科学が専門の、黒田 公美さん(理化学研究所・脳科学総合研究センター 脳神経科学)は、パパたちには、子育て中のママの心身の状態を理解して欲しいと話します。

哺乳類にとって出産や育児は、生命最大の難事業です。
外敵や病気、食糧難などに打ち勝って、子育てを成し遂げるために、哺乳類のメスは、妊娠・出産・育児をしていく中で心も体も劇的に変化します。
母親になるとどういう変化があるのか、はっきり言えることは、「多くの種において、攻撃性が増す」ということです。

哺乳類の赤ちゃんは他の生物に比べて未熟な状態で生まれるので、親に守ってもらわないと生き残ることができません。
そのため、出産後の母親は、出産前に比べ、子どもを守るために攻撃的になると言われています。
例えばクマも、普段であれば人間が近づくと自分から逃げていくメスのクマが、子連れのときは人間に先制攻撃を仕掛けてくることがあります。
自分は逃げられても子グマは速くは逃げられないからです。

このように、哺乳類において母親になるということ、母性本能の中では、攻撃性が重要な部分を占めています。
そしてこの攻撃性が、子どもの父親に対してさえも、向いてしまうことがあるのです。

<パパにオススメのママとの会話の仕方>

もし、ママがパパにイライラをぶつけてきた場合、まずは理由を聞いてあげてください。

理由はあまりはっきりしないのに、イライラが止まらない場合もあります。
そのようなとき、ママの言葉を文字面で追うと訳が分からなくなり、お互いに対立してしまうことがあります。
このような時、言葉や理屈だけではなく、ママの「感情」について理解することが効果的です。

まず、できれば何か他の事をしながらはやめて、ママの方に体を向けてみてください。
そしてママが「何を言っているのか?」だけではなく、今ママは「どんな気持ちで言っているのか?」ということに、注意して聞いてみてください。
今ママは悲しんでいるのか、怒っているのか、寂しがっているのか、そういった部分にパパが注意を向け、「そんな気持ちだったんだね」と受け止めながら丁寧に聞いていると、ママにもそれが分かります。

すると、ママは「自分の話が聞いてもらえた」と思い、話している問題自体が解決しなかったとしても、気持ちが落ち着きます。
イライラしている時、ママに限らず人は誰でも、必ずしもアドバイスを求めているのではなく、ただゆっくり、親身になって自分の話を聞いてほしいと思っていることも多いのです。



妻が納得してくれるにはどうすればいい?

妻からの要求に応えられず、ダメ出しをされてしまいます。どうしたらいいでしょうか?

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