「イヤイヤ期」「第1次反抗期」とも言われる「魔の2歳児」の子育て。
着替えやオムツ替えなど、今まで何でもなかったお世話が困難になったり、かんしゃくも日々ヒートアップ。何に対して腹を立てているのか、どうしたら怒りを収めてくれるのか・・・。
言葉がまだ未熟な2歳児の気持ちをきちんと理解してあげるのは、親でも難しいものですよね。今回はイヤイヤ期の子どもの気持ちについて、これまでの「すくすく子育て」でご紹介した専門家の見解をまとめます。
「イヤイヤ期の子どもの気持ち」4つのポイント
(1) 子どものイヤイヤは、うまくいかない自分との葛藤です
1歳前後くらいから、赤ちゃんには好き嫌いなどの強い意志が出てきて、徐々にイヤイヤ期の兆候が始まります。その後、1歳半くらいから2、3歳にかけて今度は自我が強くなります。 この時期の子どもはどんどんいろいろなことができるようになりますが、うまくできないことも多い。子どもなりのプライドもあり、うまくいかない自分と葛藤したり、自分の思いがわかってもらえない時などに自己主張を激しくしたりするようになります。これがいわゆる「反抗期」。 一番多いのは2歳前後とも言われますが、始まる時期やその長さにはとても個人差があり、反抗期がない子どももいます。 (専門家:大豆生田啓友さん)
(2) 本当に困っているのは子ども自身。子どもの視点で考えてみて
子どものイヤイヤに親は困ってしまいますが、本当に戸惑って困っているのは子ども自身だと思います。 「こうやりたい、こう言いたい」と思っても、それが上手にできないジレンマが常にあるのです。親はそんな子どもの視点になって考えると、少し違った意識で子どもに接することができるのではないでしょうか。 (専門家:菅野静二さん)
(3) 子どもの望みは、自分の気持ちを理解してもらうこと
子どもは、自分の気持ちをわかってもらえたら親の言うことにも耳を貸す用意があるもの。でも親は、つい先に自分の要求をぶつけてしまうので、子どもの側も突っぱねるしかない、というところがあると思います。 「触っちゃダメ」、「部屋に入って」と要求する前に、「どうしたの?」とひと言かけて抱きしめたりするだけで、子どもの態度もずいぶん変わるはずです。 (専門家:汐見稔幸さん)
(4) 子どもの気持ちをあれこれ推測しながら言葉に。「信頼の積立貯金」を続けて
遊んでいて、何か思い通りにいかないことがあったとします。そのときの反応の仕方で、カッとして八つ当たりする子、意地でも思い通りにやろうとする子、すぐあきらめる子など、子どもの性格がある程度わかってきます。 それを踏まえて、子どもの気持ちを代弁するような言葉をかけてみてください。たとえばカッとしてイライラをぶつける子なら、「これ、なかなか出来なくてイヤだよね。でもゆっくりやるとうまくいくよ」というように、子どもを代弁しながら解決法もいろいろ提案してあげましょう。それによって子どもはお母さんを信頼するようになり、「信頼の積立貯金」になっていきます。 (専門家:井桁容子さん)
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