「叱っているけれど、子どもに伝わっているの?」「こんな叱り方で大丈夫?」など、自分の叱り方に自信が持てないというママパパも多いと思います。
「すくすく子育て」では、専門家の遠藤 利彦さん(東京大学大学院教授 発達心理学)が、叱り方のパターンについて解説してくれました。
理由を説明してわからせる
ちゃんとダメな理由をつけて説明しながら怒るという叱り方です。
これは、全世界的にお子さんが言葉を理解するようになったら、最もいい叱り方ではないかと言われているものです。
子どもの罪悪感、恥に訴える
子どもの自尊心に訴えていく叱り方です。恥や罪悪感みたいな感情に訴えていくということです。
子どもは1歳過ぎくらいから、自分と言うものに対する意識が芽生えてきます。そして、2歳をすぎると、自分が他の人からどう思われているかということに敏感になってきます。
そうすると、「自分はいい子でいたい」という気持ちが子どもの中に出てくるのです。
「自分はいい子なはず」という子どものこころに訴えかけていくような叱り方は、効果的に働くのではないかと言われていますが、子どもの自尊心を傷つけない言い方を心がけてください。
力ずくで行う(体罰)
頭ごなしに体罰で子どもに言うことを聞かせていくしかり方です。
程度の問題もあるとは思いますが、日常茶飯事になると、確実に子どもの方が傷ついていくと言われています。
体罰は長期的な意味で、あまり用いない方がいいということが、研究の中ではわかってきています。
愛情をひっこめる
「○○ちゃんはお母さんの子じゃないんだからね」「置いて行っちゃうからね」などというような、子どもの存在を全否定してしまう叱り方です。
叱り方の基本は、何か悪いことをしたときに、その行為を叱るという「部分否定」です。
「気に食わないことをやったら、子どもの全部を否定する」というような叱り方は子どもの発達にはあまりよくないと言われています。
今後お子さんを叱るときには、注意してみてくださいね。
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