3人の子どもたちと1日中一緒にいると、かわいい反面、毎日ケンカが続く状態なので、イライラすることもあります。
叱ると怒るは違うとよく聞きますが、叱るときは、どうしても自分の感情が入ってしまうため、程度がよくわかりません。
例えば、何回注意してもお片づけしてくれないときに、「何回言ったらわかるの!」「お片づけしないとご飯なしだよ!」というように言ってしまいます。また、自分が寝不足でイライラしていたり、思うようにいかなくてイライラしていたりすると、怒らなくてもいいようなところで、怒ってしまうことが何度かあります。感情的に怒りたくはないのですが、難しいです。どうすれば感情的にならずに叱れるのでしょうか?
(2歳6か月の双子の女の子、1歳3か月の男の子を持つママより)
一歩引いて叱る
回答:汐見 稔幸さん 子どもの行動には必ず理由があります。子どもはその理由をわかってはいるけれど、言葉で伝えるのが難しいのです。しかし、お母さんからすると、理由を聞いても教えてもらえないため、子どもを叱り続けることになってしまいます。これはある程度は、仕方のないことだと思います。 そのため、叱るときには、「ケンカや叱られることで、人との関わり方を覚えていくのかな」「今叱っておけば、ダメだと言うことをわかってくれるかな」と、少し一歩引いた立ち位置になると、そこまで感情的に怒らなくてもすむようになるのではないかと思います。
親の感情が伝わるのは自然なこと
回答:遠藤 利彦さん 本当に大切なときには、感情が入ってしまうものです。 子どものこころの健康な発達を考えるにあたって、オープンコミュニケーションという言葉があります。 オープンコミュニケーションとは、感情的に偏りのないコミュニケーションのことです。 人間は、悲しむこともあれば、怖がること、怒ること、笑うこともあります。そう考えると、子どもの前ではいつも笑っていましょうというのは、とても不自然なことですよね。 お母さんもお父さんでも、怒りがわくこともあれば、落ち込むこともあります。さまざまな感情があるのが当たり前です。そのさまざまな感情が、子どもに伝わっていく状況の方がむしろ自然だという考え方です。 そうはいっても、全体的に、マイナスよりは、プラスの感情をやや多めにする方が、お子さんの発達にプラスに働くかと思います。
年齢別 叱り方のコツ
PR