おそわれたらどうする?
もしも悪い人に襲われたら。 恐怖で全く抵抗できないことも予想されます。
でも子どもが勇気を出してがんばれば、最悪の事態から逃れることができるのです。
防犯術の最終回は、襲われたときに逃げきる方法を紹介します。
講師:清永奈穂(体験型安全教育支援機構 代表) 小さな子どもが被害者になる事件の多くは、ちょっとしたすきに起きています。子どもが小さいうちから親子で防犯の基本を身につけ、危険を回避する力をつけましょう。
あきらめないで抵抗する
気をつけていても、怖い人に捕まってしまったら!?
あきらめないで抵抗し、逃げる力を身につけられるよう練習しましょう。
ロケットダッシュの練習
子どものすばしこさをいかして逃げる方法です。
羽交い締めにされたとき、素早く両ひじをあげると相手の腕がゆるむので、そのままストンとしゃがみます。
そしてすり抜けて前に駆け出します。親子でやってみましょう。
ジタバタする練習
腕をつかまれたときにジタバタして逃げるチャンスを作ります。
強い力でつかまれて振り切れないときは、地面にお尻をつけて足をバタバタさせます。
相手がすねを蹴られてひるんだすきに全力で逃げましょう!
かみつく練習
子どもの歯でも、かまれると相手にダメージを与えます。
親はケガをしないように手にタオルをぐるぐる巻きます。
しばらくかみ続け、痛がる相手のすきを見て逃げます。
練習でも逃げるところまで一連でやってみましょう。
※この練習は身を守るためのもので、人を傷つけるためにやるものではありません。
ふだんの生活では絶対にやらないよう教えましょう。
走って逃げる
「走って逃げる」といっても、子どもにはそれだけでもむずかしいかもしれません。
実際に練習してみましょう。
目安は20m
調査によると、20m逃げると犯罪者はあきらめる傾向があるそうです。
練習でも20mを目安に走り続けられるようやってみます。
途中の家やお店に逃げ込む
逃げる途中で家やお店があれば、迷わずに飛び込んで助けを求めましょう。
知らない人でも助けてくれるはずです。
一連の流れとして体験する
「危ない目にあう」→「逃げる」→「大人に知らせる」までを一連の流れとして体験することで、いざいうときに対処する力がつきます。
何があったかのか、子どもの話を聞くところまで親子でやってみましょう。
ポイント
小さいころから自分を守る方法を身につけておくと、将来にわたって役に立ちます。
そして一番大事なのは、子どもが「自分は大切な存在」であると実感することです。
子どもが小さいうちは、常に目で、耳で、心で子どもに向き合い、見守りましょう。
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