さまざまな外用薬のコツ
きちんと使えば早く症状が良くなります。
コツをつかんで適切に使えるようになりましょう。
講師:日沼千尋(東京女子医科大学 看護学部教授) 目薬や耳の薬はお子さんが嫌がることが多いですよね。 今回は、外用薬を使うコツを看護学部教授の日沼千尋さんに教わります。
さまざまな外用薬のコツ
<点眼薬のコツ>
子どもの頭をしっかり支え、清潔なガーゼやタオルで目やにや目の汚れを取る。
子どもの下まぶたを引っ張り、下まぶたのくぼみに1~2滴すばやく垂らす。
垂らしたあとは、目をこすらないように気をつけましょう。
話がわかるようになった子どもには、座らせた状態で、自分で「あかんべー」をさせ、下まぶたに垂らすと良いです。
目のどこかに入れば、瞬きで目の表面全体に行き渡るため、瞳の真上から垂らさなくても大丈夫です。
<点鼻薬のコツ>
鼻水や鼻くそをあらかじめ取っておく。
子どもを座らせ、鼻に点鼻薬の先端を差し込み、噴霧。
子どもを座らせるときは、絵本やテレビを見させて気をそらせると良いでしょう。
使った直後は鼻をかまないように気をつけましょう。
<点耳薬のコツ>
点耳薬は冷たいまま使用すると、めまいを起こす可能性があるため、手で暖めるなど、必ず常温に戻しておく。
赤ちゃんの頭をしっかり抑え、耳の奥まで入るように、耳たぶを少し引っ張るようにして入れる。
<貼り薬のコツ>
肌を清潔にしてから使用。汗をかいていたら綺麗に拭いておく。
1日1回、前に貼ったものをはがしたことを確認し、かぶれを防ぐため、前とは違う箇所にずらして貼る。
貼り薬は、基本的に「貼ったものをはがさないでいられる子ども」に適しています。
小さな赤ちゃんは自分ではがしてしまい、口に入れてしまう恐れがあるため、背中やお腹など自分で手の届かない場所に貼りましょう。
【ワンポイントアドバイス】
目薬や点耳薬などを入れるときは、全身を押さえこむのではなく、頭だけを押さえるようにして、すばやく入れるのがポイントです。
頭だけを押さえ、手足を自由すると落ち着きます。
さまざまな外用薬の保管方法と使用期限
点眼薬、点耳薬、点鼻薬などの薬は冷蔵庫に保管しましょう。
点眼薬や点鼻薬の使用期限は1ヶ月と言われています。
使い残しは捨て、必要になったら揃えるようにしましょう。
お子さんに薬を与えるときは、緊張しすぎず、まずは、薬が少しでも入ると良いなという気持ちでトライしてみましょう。
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- (火) 薬を与えるタイミングと薬の保管方法
- (水) 塗り薬の使い方
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