のど・鼻の調子が悪いとき
子どもの体調が悪いときのごはん。今回はのどや鼻のトラブルに合わせたメニューです。
講師:内野美恵(東京家政大学 管理栄養士) 子どもの具合が悪いとき、どんなものを食べさせたらいいか悩みますよね。つらい症状を軽くして、回復を早めるメニューを紹介します。
のどの痛みやせき
のどの症状にはこまめな水分補給でのどを潤わせてあげることが大切。ただし赤ちゃんに水を飲ませる場合は、ほ乳瓶ではなくスプーンで与えましょう。ほ乳瓶だと水が一度に口に入り、むせることがあります。
せきが出るときのごはんのポイント 【大根あめ】
薄味でのどへの刺激が少ないこと。温度は人肌くらいで、のどごしがよく柔らかいものにしましょう。避けたい食材は、粉っぽいものやパサつくもの。のどを刺激してせきが出やすくなります。またレモンやみかんなどの酸味のあるくだもの・ジュースも刺激になるので避けましょう。
【材料】
大根(皮付き) 1/4本、水あめ又はハチミツ カップ1/2(140g)
【作り方】
(1)大根は皮付きのまま1cm角のサイコロ状に切り、保存容器に入れる。
(2)水あめ(1歳以上の子どもにはハチミツでもOK)をひたひたになるまで注ぎ、冷蔵庫にひと晩置く。
※大根から出た水分でさらさらのシロップになります。スプーンで飲ませましょう。大根の消炎作用でのどの通りがよくなります。大根を取り除けば冷蔵庫で1週間ほど保存可能です。
せきが出るときのごはんのポイント 【さつまいものりんごジュース煮】
【材料】
さつまいも 1/2本、りんごジュース(果汁100%) 適量、片栗粉 大さじ1/2
【作り方】
(1)皮をむいて1.5cm角に切ったさつまいもを鍋に入れ、りんごジュースをひたひたに注ぐ。
(2)ときどきかき混ぜながら弱火で煮る。
(3)水分がなくなってきたら水溶き片栗粉を加える。
※ジュースで柔らかく煮たさつまいもは優しい甘さ! 片栗粉のとろみでのど越しも滑らかです。
鼻水・鼻づまり 【りんごとしょうがのくず湯】
鼻がつまって食べづらいときや、飲み込めないときは、温かくとろみのあるメニューにしましょう。食べ物の湯気や、薬味に使うネギなどの揮発成分の効果で鼻の通りがよくなります。
【材料】
りんごジュース(果汁100%) カップ1、くず粉 大さじ1、塩 ひとつまみ、しょうが汁 少量
【作り方】
(1)りんごジュースにくず粉と塩を入れてよく溶かす。
(2)香り付けにしょうが汁を少量加え、弱火でとろみがつくまで温める。
※くず湯は消化がよくてエネルギーもとれます。くずの温かさとしょうがの刺激で鼻の通りをよくしてあげましょう。
鼻水・鼻づまり 【ねぎのみそ汁】
【材料】
みそ 小さじ2、削り節 大さじ1、長ネギ 1/3本
【作り方】
お椀にみそと削り節、刻んだネギを入れ、お湯を注ぐ。
※殺菌作用のあるネギは、のどの痛みを和らげ、痰を切る働きもあります。
のどや鼻にトラブルがあるときの食事のポイントは、まず水分補給。そして、のどへの刺激が少なく、とろみをつけてのどごしをよくしたメニューを工夫しましょう。程よい温かさにすることも大切です。離乳食の場合はひとつ前の段階にもどしましょう。
同じ週に放送された番組記事
- (月) 発熱したとき
- (火) のど・鼻の調子が悪いとき
- (水) おう吐・下痢のとき
- (木) 便秘・口内炎のとき
PR